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計画中の道の駅 静岡県 各市町村の対応状況

【2024年4月改定】静岡県の各市町村の道の駅の設置計画の対応状況です。

(本サイトに掲載している内容は各市町村の議会議事録等、公開されている文書から調査した情報です。 各市町村が非公開で進めている案件、或は中止・中断の情報が非公開の場合など、 本サイトの情報が実情に合致していない場合もあります。あらかじめご了承願います。)

記号の説明:
 ◎ : 建設中
 ○ : 具体的に計画中
 ▲ : 検討中
 △ : 調査・研究中
 - : 否定、又は具体的な検討なし

(市町村名をクリックすると各々の詳細を見ることが出来ます)

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
熱海市
0
熱海市では道の駅設置に関する検討は長らく行われていなかったが、2022年12月の市議会で市側は「全国には物販、飲食、朝市イベントなどでにぎわっている道の駅や漁港と隣接した海の駅といった施設が多く存在する。網代漁港(市南部)においても市場分析や参考となる先行事例を検討することが必要と考えている」と網代漁港の道の駅化検討を始めることを示唆する発言を行っている。
伊豆市
2
2019年6月登録の道の駅「伊豆月ケ瀬」は2019年12月にオープン。場所は伊豆縦貫道の天城湯ヶ島IC付近。来客者などの細かな数値は不明だが、今のところ新駅に関しては順調に推移している模様。一方で既存の道の駅「天城越え」は一時的なものかも知れないが新駅オープンの影響を受けて客数が大幅に減少している模様。(2020年3月市議会の議論より)
伊豆の国市
1
既存の道の駅「伊豆のへそ」は2018年11月に大規模リニューアルオープン。農作物直売所、伊豆いちごファクトリー、自転車展示・試乗施設、1泊4千円のホテル、地産地消レストランが新たに加わった。2022年1月にリニューアル後の来客者数が300万人を突破。更なる活性化を目指して道の駅を起点とした官民連携による公園整備(かわづくり計画)を策定している。(2022年12月市議会の議論より)
伊東市
1
既存の道の駅「伊東マリンタウン」に関して市長は「マリーナ浮桟橋の修繕を継続して実施することで、係留施設としての機能強化を図り、道の駅、海の駅としてのイメージアップを図っていく」と2020年3月の施政方針の中で発言している。
磐田市
0
議員から市南部の国道150号線バイパス沿いに道の駅を設置の提案あり。市長は「本市には類似するコンセプトを持つ施設として、しおさい竜洋、渚の交流館がある。このため、市で道の駅を新たに設置する考えは無いが、法人等からの設置相談があれば、市としてできる支援策を考えていきたい」と答弁。また「私が市長に就任してから既に数件、道の駅を造りたいという民間からの提案はある」とも答弁している。(2022年3月市議会の議論より)
御前崎市
御前崎市
1
小山町
2
既存の道の駅「ふじおやま」の2021年度の利用客は173万人、売上は6億5千万円。駐車場不足解消のため、駐車場の拡張を計画しているが、地権者の一人との交渉が難航している模様。もう一つの道の駅「すばしり」の2020年度のレジ通過者は22万2千人、売上は2億3千万円。町側からの利用客数の発表は無いが、一般的に利用客数はレジ通過者数の3倍であることから約66万人の利用客と推定される。(2022年9月、及び2022年3月町議会の議論より)
掛川市
1
2017年9月の市議会で議員より市の南東部の土方地区(旧大東町)に道の駅「(仮称)高天神」設置の提案あり。2019年3月の市議会で市長より取り組み内容について「用地の確保が問題で、特に農振除外のハードルが高い。県や国にも協議を行っているが、今は県がボールを持っている状態。出来るだけ早く回答をもらえるように要望している」と説明している。また既存の道の駅「掛川」は防災機能の充実を図る方針。
河津町
0
河津町では伊豆縦貫道の河津ICの周辺整備を検討中。2018年12月の町議会で町長は「道の駅も一つの選択肢」と答弁している。ただ、その後は検討は殆ど進んでいない状況。2022年8月の町議会で議員より検討状況の進捗に関する質問あり。町長は「様々な点で決まっていない点があり、道の駅も選択肢の一つだが検討を含め方向性などが決まっていない」と答弁している。
川根本町
2
利用客が少ない既存の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」の活性化策について町議会で議論あり。町側は「フォーレなかかわね茶茗館」は近年の道の駅とは異なり、トイレや案内機能を有する初期型の道の駅。抜本的な施設改修は難しい状況であり、今後も道の駅としての基本的な機能を踏まえて、日本で唯一、茶室のある道の駅として川根茶の呈茶を基本とした維持管理方法を取っていきたい」と答弁している。また既存の道の駅「音戯の郷」の年間利用客(有料施設への入場者)は平均2万5千人であり目標の7万5千人を大きく割り込む状況。また2018年9月の町議会で議論された大井川鐡道の青部駅周辺の利活用に関して、道の駅というアイデアも出たようだが、2019年6月の町議会で民間投資による利活用者を探ると共に公共的な施設を整備し、交流、憩いのスペースを確保していくことを目標とする方針案が示された。
函南町
1
2017年5月オープンの道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」の2021年度の来客者数は136万人と好調。道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」は町西部に位置するが、議員より町東部山間部の丹那地区に町内2つ目の道の駅設置の提案あり。丹那地区は現在調査段階である伊豆湘南道路のインターチェンジが設置される可能性がある地域。ただ、町側は「伊豆湘南道路のルートが未決定な状態では、交通量や地勢地形等が不明な状況であり、道の駅の検討を行う段階ではないと考えている」と時期尚早であると回答している。(2022年12月町議会の議論より)
菊川市
0
東名高速道路の菊川IC近くに市有地があり、この場所に菊川商工会が主導する道の駅構想が存在する。ただ、市側は商工会側に検討を依頼しているものの活用方法はまだ決まっていない状況。市側は恒久的に活用できることがあれば道の駅設置を含めて検討していく方針。(2021年2月市議会の議論より)
湖西市
0
既存の道の駅「潮見坂」はかつては105万人(2013年度)の来客者数を集めた人気の道の駅。しかしその後は年々利用客は減少し、2019年度の年間利用客は82万人。更に2019年5月に本駅近くに道の駅「とよはし」がオープンした影響で2020年度の来客者数は66万人と大きく減少している。市では抜本的な改革が急務と認識。まずは2022年度内に道の駅本館の増築工事、周辺施設・設備の整理を行い、景観整備や動線整備を行うとともに、キッチンカーを活用した集客事業の実施を検討する方針。(2022年3月市議会の議論より)
御殿場市
0
御殿場市では2017年度より商工会が中心となり商工会の新会館建設の検討を進めているが、その中で地域活性化に資する役割機能などを盛り込んだ整備構想が示されている。市側はこの施設整備が御殿場市が目指していた道の駅的機能を持った施設内容と方向性が一致していることから、この施設建設のための手続き、調整面を支援していく方針。但し、この施設が正式な道の駅として登録されるかに関しては今のところ明言されていない。
静岡市
1
国道1号線バイパス富士由比バイパス沿いの蒲原地区に「トライパーク蒲原」が2022年7月にオープン。2019年度の国土交通省が管轄する官民連携基盤整備推進支援事業に採択されており将来的に道の駅に登録されることになっている。市側は「いきなり大規模なハコモノづくりからスタートするのではなく、使い方を試行(トライアル)しながら、これまでにない新しい形の道の駅を目指す」と本事業を説明している。道の駅登録時期に関しては今のところ発表されていない。
島田市
1
島田市では市南西部の旧金谷中学校跡地の利用方法を検討してきた。道の駅にすることも検討されたが、民設民営の施設が望ましいという結論となり道の駅になる可能性は消滅した模様。(2022年2月市議会の議論より)
清水町
0
清水町では柿田川周辺地区都市再生整備の計画がある。2017年6月の町議会ではこの計画の概要として(1)道の駅としての休憩施設、(2)観光情報の発信、(3)柿田川の資料等の展示施設及び柿田川を基調とした周遊ルートの整備、と町側から説明されている。但し、道の駅化に関しては2017年6月の町議会を最後に議論が行われておらず、現在も道の駅登録を目指しているかに関しては不明の状況。
下田市
1
既存の道の駅「開国下田みなと」の改修を含む下田港町ゾーンの活性化は現市長の選挙公約。ただ、コロナ禍の影響もあり、活性化に関する施策はあまり進んでいない状況。2019年12月の市議会で進捗を問われたのに対して、市長は「現在、観光協会、関係課とともに見直し案の作成を行ってるので、案を作成次第、みなとまちゾーン協議会で協議していく予定」と答弁している。
裾野市
0
裾野市はトヨタグループが提唱する実験都市「ウーブンシティ」を有する街。観光地である富士山や箱根とウーブンシティを結び付けて観光客や来訪者を当市へ引き寄せる施策の一つとして道の駅設置が計画されている。候補地は東名高速道路の裾野IC近く。2023年7月に開催された市長の月例記者会見の場で、正式に道の駅「(仮称)ふじさんすその」基本構想を策定することが発表された。現時点では設置場所及び候補地は未定。2029年度オープンを目標としている。
長泉町
0
町南西部の下土狩地区に鮎壺公園を整備中。交流スペースや土産品販売スペースを有する道の駅的施設になる計画だが、今のところ道の駅登録に向けた動きは無い。(町のホームページの鮎壺公園整備事業より)

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
西伊豆町
0
西伊豆町では2008年に町北西部の駿河湾岸にある黄金崎クリスタルパーク(国道136号線沿い)を道の駅に登録する計画を公表。ただ、その後、約15年間、道の駅計画は殆ど進んでいない模様。2016年6月の町議会で議員より道の駅の進捗について問われた際、町長は「やっていないことはない。やりたくても中々出来ないというのが現状」と苦しい胸中を吐露。その後は町議会で取り上げられることも無くなっている。
沼津市
1
市西部の原・浮島地区に道の駅設置を計画していたが、計画は取りやめになった。理由は(1)市内に民営の道の駅的機能を持つ施設の構想が具体化されたこと、(2)道の駅設置を推進してきた沼津市商工会が道の駅設置の要望を取り下げたこと、(3)有識者と地元代表者等で構成される道の駅整備検討委員会で上記(1)の構想を推進すべきとの意見に集約された、の3つを挙げている。(2022年6月市議会の議論より)
浜松市
3
市南東部の浜松市南区の遠州灘海浜公園(国道1号線浜松バイパス沿い)に県営野球場が整備されることが県側で検討されているが、それと一体となった道の駅設置を市側で検討中。市長は「まずは県による野球場の建設を前提」と前置きしたうえで、「民間活力の導入方法や他地域の先進事例、地域振興施設のコンセプトや採算性などについて、具体的な調査を進めていきたい」と設置に前向きな答弁を行っている。(2022年9月市議会の議論より)
東伊豆町
0
東伊豆町では過去において国道沿いの民間施設に道の駅にすることを打診する等、道の駅設置に積極的だったが、近年方針を転換した模様。2017年12月の町議会で町長は「伊東市や下田市に道の駅がありどちらも賑わっているが、どちらも郊外にある。道の駅は賑わっているが中心市街地は空洞化によって閑散としている」と道の駅設置の効果が限定的であるという見解を示している。中心市街地の活性化策として稲取漁港直売所「こらっしぇ」が2019年にオープンしたが、今のところ道の駅登録に向けた動きは見られない。
袋井市
0
2021年11月の市議会で議員より市東部の国本地区に道の駅設置の提案あり。市長は「国本地区への道の駅設置は2016年度に検討を行ったが、日常的に農作物を購入が見込まれる商圏の人口が1万8千人と少なく集客が期待できないこと、本市の農作物の約8割はメロン、お茶、お米で占められており日常的に使われる野菜の供給体制の確保が難しいことから採算ベースで運営することが極めて困難という結論に至った」と答弁している。民間による道の駅設置提案があった場合は市としての支援を検討する方針。
藤枝市
2
◎&○
藤枝市では新たに2つの道の駅設置を計画中。一つは市北西部の温泉施設「瀬戸谷温泉ゆらく」に隣接した「(仮称)せとや」。こちらは既に造成工事が始まっており、今のところオープン時期は明示されていないものの数年以内にオープンする見通し。もう一つは市南東部の仮宿地区で新東名高速の藤枝岡部IC、及び国道1号線バイパスに隣接した「(仮称)かりやど」。こちらは国道1号瀬バイパス潮トンネルの4車線化工事で発生した残土から猛毒のヒ素とセレンが検出されたことによる処理方法に関して残土処理を藤枝市で行う代わりに道の駅建設費を国側で負担するという、いわゆる取引で決定された道の駅。市民や議員の一部から猛毒残土引き受けに反対の声があり、先行き不透明な点は残る。但し市側は今のところ「(仮称)かりやど」についても建設を進めていく方針。
富士市
2
既存の道の駅「富士」は2019年12月にリニューアル。道の駅「富士」は駐車場が上下線で分かれており、下り車線の駐車場からメイン施設がある上り線側へは行くには地下通路を渡らなければならないが現状、バリアフリー化されていない。今後はバリアフリー化を含めて地下通路の改修を進める方針。また、国道からだけではなく、市道からもアクセス可能なようにアクセス方法の改善も進める予定。(2020年2月市議会の市長施政方針より)
富士宮市
1
既存の道の駅「朝霧高原」隣接地に民間のホテルが設置される予定。また、2017年9月の市議会で議員より新たな道の駅設置の提案があったが、今のところ道の駅新設に関する動きは見られない。(前半部分は2022年11月市議会の議論より)
牧之原市
0
道の駅「(仮称)さかべ」を計画中。2022年3月に道の駅基本計画が策定された。立地候補地は市北東部の坂部地区。延伸予定の県道79号線吉田大東線沿いで、東名高速の吉田ICや富士山静岡空港にも近い。近年の道の駅は駐車場やトイレは国や県が整備する一体型の道の駅が多いが、本駅はすべて市側で整備する単独型の整備方法を取る方針。2023年6月時点で既に着工しており2025年4月のオープンを予定している。
松崎町
1
2018年12月の町議会で当時の町長が既存の道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」を中心とした道の駅パーク構想を表明。当時の年間来客者数2万2千人を9万7千人にする計画だが、議員より「あまりに現実離れしている」と議会で大論争が発生した。その後、コロナ禍があり、更に町長の交代もあり道の駅パーク構想は自然消滅の形に。ただ、道の駅パーク構想のような大規模なものではないものの、道の駅のリニューアルは行う方針。2026年度リニューアルオープンを予定している。(2022年9月町議会の議論より)
三島市
0
2016年11月の市議会で国道1号線の箱根峠の西側の山中新田地区に議員より道の駅設置の提案あり。市側は「道の駅は平成の接待茶屋、または間の宿として捉え、国交省と箱根八里街道観光推進協議会で協議したい」と答弁。その後、2021年9月に協議の進捗状況を問われた際、市側は「実現にはかなり高いハードルが想定されるが、引き続き検討したい」と答弁している。
南伊豆町
1
2019年4月に伊豆半島最南端の石廊崎ジャングルパークの跡地に「石廊崎オーシャンパーク」がオープン。一時は道の駅に登録することも検討された模様だが、駐車場の有料化が決定したことで道の駅登録の可能性は消滅した。既存の道の駅「下賀茂温泉湯の花」はリニューアルを検討中。老朽化した足湯と温室を撤去し、跡地は舗装化してから年間を通じたイベント会場として活用を目指す方針。(2022年9月町議会の議論より)
森町
0
町議会の場で議員より道の駅設置を望む声が上がることがあるが、今のところ具体的な議論は無し。今のところ道の駅設置検討は行われていない模様。
焼津市
0
2018年2月の市議会で東名高速の焼津IC近くにある「焼津さかなセンター」のリニューアルを計画に併せて、議員より道の駅機能を持たすべきとの提案あり。市長は「現在、リニューアルのための基本計画を策定中。この中で同センターがより魅力ある施設となるよう議論を重ねている」と答弁し、道の駅機能に関しては否定も肯定もしなかったが、その後の市議会や委員会では道の駅登録に関する議論は行われていない。なお、「焼津さかなセンター」は2022年3月にリニューアルオープンしている。
吉田町
0
吉田町では2015年頃から津波からの防災のまちづくりの一環としてシーガーデンシティを計画。防潮堤整備と共に賑わいの創出のため道の駅設置も検討されてきた。しかし、その後シーガーデンシティ計画は進行するものの、道の駅計画に関しては議会等で議論されなくなり自然消滅の形になっていた。2022年3月の町議会で町側は「過去にシーガーデンシティ構想の中で道の駅も検討したことがあったが、土地の関係とか道路事情等を踏まえて計画通り進まなかった点がある」と過去を振り返っている。