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計画中の道の駅 和歌山県 各市町村の対応状況

【2024年4月改定】和歌山県の各市町村の道の駅の設置計画の対応状況です。

(本サイトに掲載している内容は各市町村の議会議事録等、公開されている文書から調査した情報です。 各市町村が非公開で進めている案件、或は中止・中断の情報が非公開の場合など、 本サイトの情報が実情に合致していない場合もあります。あらかじめご了承願います。)

記号の説明:
 ◎ : 建設中
 ○ : 具体的に計画中
 ▲ : 検討中
 △ : 調査・研究中
 - : 否定、又は具体的な検討なし

(市町村名をクリックすると各々の詳細を見ることが出来ます)

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
有田川町
4
町内から高野山エリアを結ぶ国道480号線は2車線化に向けて改良工事が進められている。国道480号線は将来的に観光バスが通ると予想され、その沿道にある道の駅「明恵ふるさと会館」の駐車場拡張の提案が議員から出されている。町側は「整備費用、需要予想、費用対効果を確かめて考えて行きたい」と答弁している。(2021年9月町議会の議論より)
有田市
0
2016年6月の市議会で市側は「観光拠点として道の駅設置は重要な選択肢の一つ」と道の駅設置に向けて前向きな答弁を行っていたが、時間の経過とともに道の駅設置の機運は薄れた模様。市域の殆どが2023年2月に登録された海南市の道の駅から10km圏内にあること、及び、すでにオープン済みの有田市直売所「浜のうたせ」が道の駅的役割を果たしており、市側は「現時点では道の駅設置に向けた具体的な取り組みは行っていない」と答弁している。(2021年12月市議会の議論より)
印南町
0
過去には阪和自動車道の印南SAをハイウェイオアシス型の道の駅にする検討や、切目川ダム周辺の国道425号線道の駅設置の検討が行われていたが、2014年以降は町議会において道の駅設置の議論は行われていない。現在は具体的な道の駅設置の検討は行われていない可能性が高い。
岩出市
2
2017年春登録の道の駅「ねごろ歴史の丘」は同年12月にグランドオープン。道の駅自体の来客数は明らかにされていないが、道の駅周辺の旧県会議事堂や根来寺等の重要文化財を訪れる客が従来の80万人から、道の駅設置後の2019年度は172万人に増加し道の駅設置効果が表れた形になっている。(2022年12月市議会の議論より)
海南市
1
2023年2月登録の道の駅「海南サクアス」は2023年秋にオープン予定。産直施設、鮮魚店、フルーツパーラー、ひろびろ芝生広場を備えた施設になる予定。隣接地にコンビニもある。場所は市南西部の下津町小南地区の国道42号線沿い。
かつらぎ町
3
2017年4月に町内3つ目となる道の駅「くしがきの里」がオープン。町内の3つの道の駅の経営はおおむね順調で、3駅合計の数値で来客者数は100万人以上、10億円以上の経済効果が出ている。(2021年6月町議会の議論より)
上富田町
1
既存の道の駅「くちくまの」は地元商品の割合が極端に少なく、町の施設でありながら町民の利益につながっていない状況。本駅の指定管理会社は地元業者に不適切な対応をしたという理由で2019年度に指定管理を解除されることとなった。2021年度より新たな指定管理者を迎え、地元商品の割合を増やすよう取り組む方針。また現状では紀勢自動車道の上り線のみアクセス可能な状況であり、下り線からもアクセス可能なように国へどのような形で要望していくか検討を行う予定。(前半部分は2020年9月、後半部分は2022年3月町議会の議論より)
北山村
北山村
1
紀の川市
1
2015年秋に道の駅登録された「青洲の里」は交通量が極めて少ない市道沿いにあり極めて不利な立地条件。このため利用客は少なく経営もかなり厳しい状況にある。市側は2016年度より道の駅「青洲の里」の再編を検討。農作物直売所の設置、積水ハウスとマリオットが手掛ける道の駅直結のホテル誘致などを検討している。(2020年3月市議会の議論より)
紀美野町
0
町内に道の駅設置を検討中。2021年3月に「紀美野町道の駅検討委員会」が設置された。候補地は今のところ公開されていないが、2019年6月の町議会の中で町側は「国道370号線沿いで県道180号線からも利用しやすく町民にも利用しやすい場所」と答弁している。ただ、議会では反対意見も多く町民の賛否も割れているため、実現のためにはまだまだ山場はありそう。(2022年12月町議会の議論より)
串本町
1
本州最南端にある道の駅「くしもと橋杭岩」は町の想定を上回る年間約30万人の観光客が来場する人気の施設。駐車場不足が問題になっていたが、30台分を拡張し75台(普通車)が駐車可能になった。
九度山町
1
既存の道の駅「柿の郷くどやま」は「産直市場よってって」が管理する民営の道の駅。このため町議会では道の駅に関する議論は殆ど行われていない。
高野町
0
町のシンボルでもある高野山金剛峯寺では2034年に弘法大師御入定1200年の節目を迎え、大勢の観光客が訪れることが予想されている。町側では車での来訪客に備えて駐車場を拡張する計画があるが、高野龍神国定公園内であることから開発が難しい状況。町側は道の駅の仕組みを活用できないか、情報を収集している状況。(2022年12月町議会の議論より)
古座川町
古座川町
3
御坊市
0
2018年9月の市議会で年間23万人の来訪客がある道成寺近辺に道の駅設置が検討されていることが明らかになったが、その後は市議会や各種委員会では道の駅設置の議論は無し。道の駅設置に向けた具体的な検討は現時点では行われていないと見られる。
白浜町
2
白浜町では過去には白浜温泉街にある「フィッシャーマンワーフ白浜」や「茜千畳茶屋」、或いは高速道路と白浜空港を結ぶフラワーライン上の町有地に道の駅を設置する検討が行われたがいずれも実現せず。最近では市議会では既存の2つの道の駅を最大限に利用する施策が議論されており、道の駅新設に関しては議論が行われていない。
新宮市
1
市の東部、熊野灘近くの広角地区に道の駅を建設する予定になっていたが、計画はあまり進んでいない模様。2018年3月の市議会で市側は「広角の道の駅に関しては消滅したということではない。ただ、すごく画期的な前進を見ていないのは事実。国土交通省との関係は堅持しているという状況」と答弁している。一方、2011年の台風被害により休止していた既存の道の駅「瀞峡街道熊野川」は2018年3月に復活。道の駅の中心施設となる川舟センターと地域振興センターがオープンした。
すさみ町
2
2015年9月にオープンした道の駅「すさみ」は早くも拡張を計画中。2021年6月にホテルと温泉施設がオープンした。2015年度の重点道の駅に選定されている。一方、1995年オープンの道の駅「イノブータンランド・すさみ」は無料高速開通に伴い沿道の国道の交通量が激減。トイレのみ使用可能で事実上閉鎖の状態になった。
太地町
1
2015年春に登録された道の駅「たいじ」は2017年8月にオープン。場所は国道42号線沿いの森浦湾の入り口付近。2014年度の重点道の駅に選定されている。本駅は「森浦湾鯨の海構想」の一環で整備された道の駅だが、森浦湾鯨の海構想では海岸遊歩道、鯨と泳ぐ海水浴場など多彩な構想が記載されている。但し、道の駅設置以外はあまり進捗していない状況。議員の間にも「この構想は諸刃の剣」という意見も聞かれる。
田辺市
7
市内に7つの道の駅を抱える田辺市だが、市南部の旧大塔村地区にある「ふるさとセンター大塔」が経営的に最も厳しい状況。近隣の温泉施設の閉鎖、施設内飲食店の撤退、近隣にライバル店となるコンビニのオープンにより、年間利用客は1万3千人まで落ち込んでいる。指定管理制度を取り入れて民間ノウハウを生かした立て直しを図る方針だったが、指定管理者の募集に応募がゼロの状況。今後について市側は「指定管理者を今後も募集し、かつて飲食店が入っていた未使用のスペースを有効活用して、地域に開かれた道の駅となるよう機能強化等に努めていきたい」と答弁しているが見通しは明るいとは言えない状況。(2021年6月市議会の議論より)

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
那智勝浦町
1
既存の道の駅「なち」は物販施設、温泉、世界遺産センターから成る施設構成。物販施設は黒字だが全体としては年間1000万円程度の赤字の状況であり、立て直しを図るために副町長を筆頭にプロジェクトチームを作り問題点を見直す方針。また町では「勝浦漁港にぎわい拠点施設整備事業」を展開中。道の駅的施設の「勝浦漁港にぎわい市場」が2018年6月にオープンしたが、今のところ道の駅登録に向けた動きは見られない。(2022年12月町議会の議論より)
橋本市
0
2014年から2015年にかけて国道371号線沿いにある杉村公園内に道の駅を設置することを検討していたが、補助金のダウンや主体となる事業者確保が出来なかったため2016年度に正式に断念。2017年12月の市議会で改めて議員より道の駅設置の提案があったが、市側は「市内には12箇所の直売所が既に存在し利益も上げているため現状では新たな道の駅設置の計画は無いが、今後農作物生産の増加が見込まれる場合は道の駅登録要件に合致しなくても直売所の設置を研究する」との答弁に留まっている。
日高川町
日高川町
1
日高町
0
2007年9月の町議会で町内にある温泉館「海の里みちしおの湯」を道の駅にすることに関して議論が交わされたが、その後は道の駅登録に向けた動きは特にみられない。
広川町
0
町北西部の広地区に2021年7月にファーマーズマーケット「道あかり」がオープン。すぐ近くには観光駐車場とトイレ、更には「稲むらの火の館」もあり、道の駅と比較しても遜色のない施設だが今のところ町側からは道の駅登録を目指すという公式の表明は無い。ただ、定期的に道の駅視察を繰り返しており、水面下で道の駅登録を目指している可能性はあるかも知れない。
みなべ町
1
2017年3月策定の第2次みなべ町長期総合計画には「(既存の道の駅)うめ振興館は観光施設としての有効活用について検討委員会で検討をしており、今後は、道の駅として観光客に充実したサービスが提供できるような施設にしていく必要がある」と記載されている。ただ、現実的には町の厳しい財政状況のため、大きな改修は出来ない状況の模様。(2022年3月産業常任委員会の委員会レポートより)
美浜町
0
2011年の当時の町長の所信表明で「買い物弱者の対策のため町内に道の駅を設置を検討する」と発言したが、2015年9月町議会で道の駅設置に関して議員から質問された際に「現在、コンビニや移動販売によって買い物弱者の問題は大きく解消された」と道の駅設置発言を取り下げた。以後、町議会の場では道の駅設置の議論は行われていない。
湯浅町
0
2011年3月策定の第3次湯浅町長期総合計画(2011年-2020年)には「道路利用者の休憩や地域交流を推進するため、道の駅の設置について検討する」と記載されていたが、2021年3月策定の第4次湯浅町長期総合計画(2021年-2030年)では道の駅設置検討の項目は削除されている。近年の町議会においても道の駅設置に関する議論は行われていない。
由良町
1
既存の道の駅「白崎海洋公園」は2023年4月より指定管理者が「白崎海洋公園スマイルプロジェクト」に変更になる。白崎海岸でしか見ることが出来ない景観を活かした斬新なアイデアを取り入れた道の駅を目指す。台風による高波被害に遭ったクラブハウスにウォールアートを描く、由良町には存在しないパン工房の開設など、観光客にも地元客にも喜ばれる施設を目指す方針。(2022年11月発行の議会だよりより)
和歌山市
1
2020年7月に道の駅「四季の郷公園」をオープンさせたばかりの和歌山市だが、早くも市内2つ目の道の駅設置を計画中。場所は和歌山港近くにある中央卸売市場で、旧棟を解体して道の駅としてリニューアルする方針。元々は2026年度内のオープンを予定していたが、旧棟の解体作業に困難が生じ、解体作業は2026年完了に変更となった。道の駅設置は解体作業完了後となるため、スケジュールは当初予定より数年遅れる見通し。(2023年12月経済文教委員会の議論より)