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計画中の道の駅 山形県 各市町村の対応状況

【2024年4月改定】山形県の各市町村の道の駅の設置計画の対応状況です。

(本サイトに掲載している内容は各市町村の議会議事録等、公開されている文書から調査した情報です。 各市町村が非公開で進めている案件、或は中止・中断の情報が非公開の場合など、 本サイトの情報が実情に合致していない場合もあります。あらかじめご了承願います。)

記号の説明:
 ◎ : 建設中
 ○ : 具体的に計画中
 ▲ : 検討中
 △ : 調査・研究中
 - : 否定、又は具体的な検討なし

(市町村名をクリックすると各々の詳細を見ることが出来ます)

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
朝日町
1
2015年10月オープンの道の駅「あさひまち」は年々利用客数が増加し(コロナ禍期間を除く)、2018年の利用客数は38万3千人、売上は2億3千万円を記録している。年間交流人口は道の駅開設前の約30万人に対して道の駅開設後は2倍以上の約70万人。観光、経済面、特産品(りんご)のブランド力向上に効果が表れている。(2019年12月町議会の議論より)
飯豊町
1
既存の道の駅「いいで」は県内唯一の防災道の駅に選定。ただ、町民の買い物支援策として計画されていたコンビニの併設は建設費が折り合わず白紙撤回された。
大石田町
0
大石田町の町議会では過去に道の駅設置に関する議論は行われていない。道の駅構想も存在しないものとみられる。
大江町
1
既存の道の駅「おおえ」は隣接する温泉施設こそ人気になっているものの、道の駅自体は小さく魅力に欠ける現状。利用客も年々減少し2019年は年間3万6千人と寂しい結果になっている。町では道の駅「おおえ」のリニューアルを計画中。「食べて、買って、体験するフルーツ尽くしの道の駅」をコンセプトに、隣接の温泉施設との連携強化、物産館・飲食施設の充実、駐車場の拡張を行う予定。2024年度内にリニューアルオープンの予定。
大蔵村
0
過去に舟形町の町長より舟形町、最上町、大蔵村の3町村合同の道の駅設置を持ち掛けられたことがあるが、大蔵村は道の駅設置に消極的な姿勢を示している。その後は村内に道の駅設置に関する動きは特にみられない。(2016年6月舟形町議会の議論より)
小国町
小国町
1
尾花沢市
1
既存の道の駅「尾花沢」に関しては防災用の設備を新たに設置する予定。移転予定のシルバー人材センターを道の駅的に活用する案が議員より提案されているが、正式な道の駅に登録することは無さそう。
金山町
0
2021年12月の町議会で町長は「町独自での道の駅整備の必要性及び可能性は慎重に判断していきたい」と答弁。また2023年6月の町議会で町長は「建設費、運営費の負担に加え、安定的な商品の供給体制など道の駅設置にはハードルが高く、現時点では実現に向けた動きは無い」と答弁。今後、庁内で道の駅をテーマに検討を進める方針。
河北町
1
既存の道の駅「河北」は2023年4月にリニューアルオープン。河北町産ワインや河北町産野菜を使ったレストラン等を提供するレストラン、ワイン試飲コーナーを設けるなど他の道の駅とは差別化された道の駅となった。
上山市
0
上山市議会で道の駅設置に関する議論が行われたのは2016年6月議会が最後。その際、市側は「道の駅は地域活性化に繋がる施設と認識しているが、建設費や維持管理を考えると、現時点では市が主体となって建設する考えはない」と答弁。今のところ道の駅設置に向けた動きはない模様。
川西町
0
町内では2016年5月にオープンしたファーマーズマーケット「かわにし森のマルシェ」が最も道の駅に近い存在。但し、現状では道の駅登録に向けた動きは見られない、
酒田市
0
閉校した酒田商業高校跡地に公と民が連携した交流施設の設置を計画中。2021年5月に策定された酒田商業高校跡地活用基本構想には、商業、産直、駐車場、及び隣接する史跡「山居倉庫」の観光拠点としての機能を取り入れる予定。機能的には「ほぼ道の駅」と言っても良さそうな施設だが、計画書の中では道の駅には一言も言及していない。但し、過去に行ったサウンディング型市場調査では参加した団体が市へ「道の駅への登録」を進言しており、水面下で道の駅登録を進めている可能性も否定できない。なお、計画書によると2024年オープン予定となっている。
寒河江市
1
既存の道の駅「寒河江」のリニューアルを検討中。まずは重点道の駅認可へ国と交渉している。
鮭川村
0
鮭川村を含む最上地方の8市町村合同の広域道の駅が新庄市内に設置される計画があるが、鮭川村でも村単独の道の駅設置に向け検討が開始される見通し。村の産業厚生常任委員会は2022年5月に先行事例調査として長井市の道の駅を視察している。
庄内町
1
既存の農作物直売所「風車市場」は2016年10月に「道の駅しょうない」としてリニューアル。道の駅登録後は売上が約5倍になる等、道の駅登録効果が表れている。年間の利用客(レジ通過者)は約20万人。(2017年、2020年町議会の議論より)
白鷹町
1
白鷹町では町内にある「ふるさと森林公園」の再整備を計画中。温泉、宿泊施設等があり道の駅的な施設として活用する予定だが、現時点では道の駅登録の動きは見られない。
新庄市
0
○&○
新庄市では2つの道の駅設置を計画中。一つは東北自動車道の新庄IC付近に設置予定の8市町村合同の広域道の駅。こちらは東北自動車道からの直接乗り入れが可能か国土交通省に確認中であり具体的な検討は中断しているが、早急に8市町村で協議を再開する方針。もう一つは市北部の国道13号線沿いにある「エコロジーガーデン」。市民からは反対の声が強く2023年9月に就任した新市長も計画の見直しを示唆。しかし、この事業は国との一体型整備事業であり、国との協定に基づき進められているため簡単には中止の判断が出来ない状況。当初は2025年のオープンを目指していたが、オープン時期はかなり遅れることが予想される。(2023年9月市議会の議論より)
高畠町
1
高畠町では2015年6月の議会で東北自動車道の南陽高畠IC付近に道の駅的施設の設置計画を明かしたがその後の進展は特に無し。ただ、群馬県玉村町のスマートICに隣接した道の駅を視察する等、計画が消滅したわけではなさそう。町内に建設予定の高畠スマートIC周辺に道の駅的施設の設置を視野に入れている可能性がある。また、既存の道の駅「たかはた」を含む歴史公園周辺は再整備の方針。町長は「集中的な投資により魅力ある観光振興に取り組む」と答弁している。(2022年6月町議会の議論より)
鶴岡市
2
既存の道の駅「あつみ」は日本海沿岸自動車道の鼠ヶ関IC付近に移転予定。「食のゲートウェイ」をコンセプトに鶴岡の⾷⽂化の豊富さを紹介する道の駅にする予定。2027年度内のオープンを予定している。(2022年3月市議会の議論より)
天童市
1
既存の道の駅「天童温泉」は2020年6月にリニューアル。既存の商業施設に加えて天童将棋駒実演コーナーと観光案内所が新設された。また、本駅には「温泉」という駅名ながら足湯はあるものの温泉施設は存在しなかった。しかし、2020年6月に道の駅から少し離れているものの「天童温泉はな駒荘」がオープンした。

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
戸沢村
1
最上地方への東北中央自動車道の延伸が間近となり最上地区市町村の道の駅設置議論が活況を呈している。戸沢村を含む最上地方8市町村合同の広域道の駅を新庄市内の高速IC付近に設置することを計画中。一方、東北自動車道の開通により国道47号線の交通量の減少が予想されており、国道47号線沿いの既存の道の駅「とざわ」は利用客の大幅な減少が懸念されている。道の駅「とざわ」の大規模リニューアルを視野に入れているが時間が大幅にかかることが予想されており、当面は韓国のテーマパーク的な運営で集客を図る予定。(2022年3月村議会の議論より)
中山町
0
2015年12月策定の中山町まち・ひと・しごと創生総合戦略に道の駅整備を検討することを記載。2020年3月の町議会では町内の「ひまわり温泉ゆ・ら・ら」と産直施設「〇っと(まるっと)」を一体的に再整備し道の駅登録の可能性を探るとしていた。ただ、2022年3月の第6次中山町総合発展計画には道の駅設置については記載されず。2022年12月の町議会では上記2施設について町長は「経済面だけで改築する考えは持っていない」と答弁。道の駅構想の中止/凍結は今のところ明言されていないが、構想は一歩後退した感がする。
長井市
1
2016年秋に登録された道の駅「川のみなと長井」は2017年4月にオープン。オープン当初は客足が伸びず市議会でも問題視されていたが、途中から盛り返し2017年12月までの入込客は目標の18万5千人を大幅に上回る43万7千人を記録した。(2018年3月市議会の施政方針の中の市長の発言より)
南陽市
0
議員から市内への道の駅設置提案に対して、市長は「南陽市の魅力ある農産品の販売や観光情報発信には有益な施設であると捉えている」と道の駅の効果を認めつつも「行政による道の駅の経営は不採算の事例も多く見られ、リスクが大きいと判断している」とも答弁。民間事業者による整備計画があれば内容を精査し積極的な支援を検討する方針を示している。
西川町
1
既存の道の駅「にしかわ」は2016年4月にリニューアル。リニューアル効果により売り上げが増加し、2017年度は久々に黒字(+397万円)を記録。その後、コロナ禍による利用客減少はありながら4年連続の黒字を計上している。
東根市
0
2017年度の施政方針で市内の産直施設「よってけポポラ」を中心とする大森山地区に道の駅設置を目指すことを正式表明した。2018年3月に道の駅基本構想を策定。東根市特産のさくらんぼを全国に発信する意味で駅名は「(仮称)さくらんぼ東根」としている。2023年7月に基本計画を策定。2029年度オープンのスケジュールになっている。
舟形町
0
舟形町では2015年より町内への道の駅設置の検討を開始。2020年策定の第7次舟形町総合発展計画にも道の駅設置を検討する旨が記載されている。ただ、道の駅設置検討はあまり進捗しておらず、候補地も一時は長沢地区にある既存施設「あゆっこ村」が挙がったが未だに未定の状況。一方、舟形町を含む最上地方の8市町村は広域道の駅設置を計画中。場所は東北中央自動車道の新庄IC付近(新庄市内)を予定している。
真室川町
0
東北中央自動車道の町内への延伸が間近に迫っている。真室川町では2015年に町内に設置予定の及位IC付近に道の駅設置の要望を行っていた。しかし、見込まれる交通量が少ない点がネックとなり道の駅設置は難しい状況。現在、真室川町を含む最上地区8市町村合同の広域道の駅を新庄IC付近に設置する計画になっているが、広域道の駅から町内に誘客する施設を検討中だが、当面は道の駅設置以外の方法を探ることにしている。ただ、町内への道の駅設置を完全に諦めた訳では無く、長期的視野で検討を行う方針。
三川町
三川町
1
村山市
1
既存の道の駅「むらやま」の移転を計画中。場所は国道13号線沿いの村山IC近くでJR村山駅の西側になる予定。2023年度内に基本計画を策定、2026年から建設工事に入り2027年度内にオープンを目指すことになっている。(2022年12月市議会の議論より)
最上町
1
2023年8月に道の駅「もがみ」が登録された。2023年11月にオープン予定。場所は町の西部の志茂地区(国道47号線沿い)にある「川の駅ヤナ茶屋もがみ」の隣接地。また、最上町では最上地区8市町村が出資する広域道の駅にも参画。こちらは東北中央自動車道の新庄IC近くに設置される予定になっている。
山形市
1
2023年8月登録の道の駅「やまがた蔵王」は2023年12月にオープン。また、山形市では東北中央自動車道の山形中央IC付近に「(仮称)山形中央IC」の設置も検討中。こちらは具体的な計画は未定で、周辺の道路整備の進捗状況等を勘案しながら整備に向けて具体的な検討を行っていく予定。(山形市ホームページより)
山辺町
0
山辺町議会における道の駅の議論は2017年3月まで遡る。議員より国道458号線沿いに道の駅を設置する提案に対して、町長は「財政、運営、用地などの理由により設置は非常に困難」と答弁。その後に策定された第5次山辺町総合計画にも道の駅、及び道の駅的施設の設置計画は記されていない。
遊佐町
1
既存の道の駅「鳥海」は延伸が予定されている日本海沿岸東北道の遊佐鳥海IC付近に移転する予定。2026年度内のオープンを予定している。以前は旧道の駅は存続させる検討も行われていたが、オートキャンプ場にして道の駅機能は外す見通し。このため遊佐鳥海IC付近に予定している道の駅は新設ではなく移転の扱いになる予定。既存の道の駅は年間200万人を集める東北地方屈指の人気の道の駅だったが、移転後は年間300万人の集客を目指すことになっている。
米沢市
2
2017年秋登録の道の駅「米沢」は2018年4月にオープン。東北中央自動車道の米沢中央IC付近に位置しており、重点道の駅に選定されている。開業1年目の来客数は想定をはるかに上回る170万人。道の駅開業のおかげで、市内への観光入込客数は422万人となり、目標の280万人を大きく上回る結果になっている。(2019年9月市議会の議論より)