AROUND JAPAN

計画中の道の駅 山口県 各市町村の対応状況

【2024年4月改定】山口県の各市町村の道の駅の設置計画の対応状況です。

(本サイトに掲載している内容は各市町村の議会議事録等、公開されている文書から調査した情報です。 各市町村が非公開で進めている案件、或は中止・中断の情報が非公開の場合など、 本サイトの情報が実情に合致していない場合もあります。あらかじめご了承願います。)

記号の説明:
 ◎ : 建設中
 ○ : 具体的に計画中
 ▲ : 検討中
 △ : 調査・研究中
 - : 否定、又は具体的な検討なし

(市町村名をクリックすると各々の詳細を見ることが出来ます)

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
阿武町
1
道の駅発祥の地と呼ばれる阿武町の道の駅は町内では群を抜いた主要な観光施設。2023年度は道の駅登録から30周年となることから、登録30周年記念行事として道の駅発祥の地モニュメントの建立の他、記念式典や交流イベント等を開催し、道の駅のさらなる発展を目指す方針。なお、道の駅「阿武町」の2021年度の利用客は38万2千人。(2023年3月町長施政方針より)
岩国市
1
2023年3月の市議会で議員より岩国港ポートビルを道の駅に登録する提案あり。市側は「岩国港ポートビルは県が維持管理しており、その規則の中に物品加工、遊戯、人寄せ、露店が禁止されており、道の駅登録のハードルは高い」と答弁。ただ、活用次第では地域資源になる可能性も高いと判断しており「県の考えを確認しながら研究したい」とも答弁している。また2015年に開催された市の特別委員会で市西部の玖西地区に西日本最大の売り場面積となる道の駅設置の提案があり、市側も検討すると答弁していたが、その後は特に進展は見られない。なお、既存の道の駅「ピュアライン錦」の2021年度の利用客は14万6千人。
宇部市
0
2016年頃までの市議会では毎年のように議員より道の駅設置の提案があったが、市側の回答はほぼ毎回同じで「道の駅は大きな駐車場と核となる施設が必要だが、国が定める基準を考慮すると道の駅として整備するには大きな課題がある」と消極的な姿勢。2017年以降は市議会や各種委員会の場では道の駅設置の議論は行われていない。
上関町
1
2014年11月オープンの道の駅「上関海峡」は町内への入込み観光客数に大きく貢献。町内への観光客は道の駅設置前の2011年は7万2千人だったが、道の駅設置後の2018年は37万3千人になっている。ただ、コロナ禍の影響は非常に大きく2022年度の収支は500万円の赤字となった。なお2021年度の利用客は15万7千人。(2023年3月町議会の議論より)
下松市
0
市南部の笠戸島にある笠戸島ハイツは2019年3月に休館。2021年4月に道の駅的施設を想定した施設としてリニューアルする予定だったが、コロナ禍の影響もあり公募型プロポーザルに応募したのは市内の1企業のみで、選定基準に満たないということで選定には至らなかった。今後は民間事業者が参入しやすいように旧建物を解体。時期を見計らって改めて事業者を募集する予定。ただ、道の駅にするかどうかは市側から言及はされておらず、議員からの要望に留まっている。(2021年12月市議会の議論より)
山陽小野田市
0
市南部にある宿泊研修施設「きらら交流館」はリニューアルを計画中。飲食施設や物販施設を拡張する予定だが、議員より道の駅に登録する提案が出されている。市側は駐車場スペースが十分ではないため道の駅登録要件を満たすのは難しいと認識しているが、「道の駅的施設にできたら」と答弁しており道の駅登録の希望は持っている模様。道の駅登録に向けた研究は引き続き行う模様。(2022年3月市議会の議論より)
下関市
3
市内の3つの道の駅の2021年度の利用客は「北浦街道豊北」が76万1千人、「蛍街道西ノ市」は47万3千人、「きくがわ」は26万2千人。2018年12月の市議会で市西部の川棚温泉、市南西部の新下関市場、市南東部の唐戸市場の3ヶ所について議員より道の駅登録の提案が相次いで出されたが、市長は「現時点では新たな道の駅設置は難しい」と答弁している。
周南市
1
日本初の24時間営業の道の駅としてオープンした「ソレーネ周南」だが、経営効率化のために営業時間は8時から20時までに変更となる。また2021年6月に防災道の駅に選定。本駅の課題であった駐車場の再整備を国の補助金を用いて実施する予定。「ソレーネ周南」の年間利用客は約50万人。なお、周南市は元々は市の南西部と南東部の2ヶ所に設置する計画。市南西部の「ソレーネ周南」が先行オープンしたが、市南東部の道の駅設置に関しては今のところ進捗していない模様。また、2023年3月の市議会では市北部の鹿野地区に議員より道の駅設置の提案あり。市長は「鹿野観光交流拠点施設整備構想策定検討会議において、鹿野地域観光振興プランに記載したコンセプトや機能を多角的に検討しながら、観光誘客、鹿野の関係人口の拡大に向け協議を進めている」と答弁している。
周防大島町
1
既存の道の駅「サザンセトとうわ」の2021年度の利用客は32万7千人。島内の観光施設では断トツの集客力を誇っている。
田布施町
0
町東部の中央南地区にある田布施町交流館は元々は道の駅を想定していた施設だが、国道・県道に面しておらず国や県からの補助が得られないため道の駅登録を断念した。2021年度の来客者数は32万3千人と道の駅に劣らない数値だが、県外来客者数は僅か418人に留まっている。また、これとは別に2023年3月町議会で議員より町南東部の麻里府地区(国道188号線沿い)に道の駅設置の提案あり。町長は「国道188号線は交通量が少なく、近年では大手飲食店でも撤退せざる得ない状況。現時点では道の駅設置は考えていない」と答弁している。
長門市
1
2017年秋に登録された道の駅「センザキッチン」は2018年4月に道の駅として正式オープン。2021年度の利用客数は61万8千人。売上は2020年度のデータになるが7億3千万円を記録している。
萩市
7
市内の7つの道の駅の2021年度利用客数は「萩しーまーと」を含む萩地区3駅の合計が138万4千人、「ゆとりパークたまがわ」は16万8千人、「うり坊の郷katanata」は5万1千人、「あさひ」は7万6千人、「ハピネスふくえ」は8万7千人。2022年9月の市議会では山陰自動車道のインター設置が予定されている大井地区(市北東部)に市内8つ目の道の駅設置の提案が議員から出されてたが、今のところ深い議論には至っていない。
光市
0
市側は市内にある「里の厨」や「冠山総合公園」が道の駅相当の役割を果たしていると考えており、市内に道の駅設置は考えていない模様。2016年3月の市議会で議員より市西部の虹ヶ丘地区、或いは市南東部の冠山総合公園に道の駅を設置する提案が出されたが、市側は「現在の周辺の土地利用状況や地元小売業に与える影響等を考えると非常に困難」と答弁している。その後は市議会や各種委員会では道の駅新設に関する議論は行われていない。
平生町
0
町西部の瀬戸内海沿いに国道188号線バイパスの建設が計画されており2021年度より予算化されている。議員より国道188号線完成を見越して道の駅を設置する提案あり。町長は「バイパス完成は何年後になるか分からないが、国道188号線は岩国から周南まで何もなく環境も良い。経費などを考え、国の施策に乗っかって、国と県と相談しながら、出来るのであれば道の駅を造っていきたい」と意欲を見せている。(2021年3月町議会の議論より)
防府市
1
2015年10月に道の駅登録された「潮彩市場防府」の2021年度の利用客は58万3千人。オープン当初は主要道から離れていることから利用客が伸び悩んでいたが、近年では近隣に子供連れに人気の「メバル公園」がオープンしたこともあり大勢の客で賑わっている。
美祢市
2
既存の道の駅「おふく」は施設の老朽化が目立っていたが2018年4月にリニューアル。黒を基調としたシックでお洒落な施設に生まれ変わった。市内2つの道の駅の2021年度の来客者数は「おふく」が14万3千人、「みとう」は6万2千人。
柳井市
0
2017年6月の市議会で市側は市東部にある大畠観光センター(国道437号線沿い)に関して「道の駅化に向けた取り組みを行っている」と答弁。しかし、その後は2018年3月の建設常任委員会の場で「大畠観光センターの道の駅化について質疑応答がなされた(質疑内容は不明)」という情報を最後に市議会では議論は行われていない。最近では2022年6月の市議会で市西部にある「アデリーホシパーク アクアヒルやない」を道の駅にする提案が議員から出されている。市側は「該当施設は県の施設であり、県条例で使用方法に制限がある。現時点では課題が多く道の駅化は困難」と答弁している。
山口市
5
既存の道の駅「あいお」は土砂災害警戒区域内にあり移転を計画中。現在の場所から500m東に移動した県道338号線と県道25号線が合流する場所に移転する予定。現在手狭になっている物販施設も拡張する予定。2026年度中にリニューアルオープンする計画になっている。また既存の道の駅「仁保の郷」の機能強化、「長門峡」の拡張も行う計画になっている。なお市内の5つの道の駅の2021年度の利用客数は「仁保の郷」が66万人、「あいお」は20万5千人、「きららあじす」は55万6千人、「願成就温泉」は5万2千人、「長門峡」は道の駅と長門峡遊歩道を合わせた数字で45万2千人。(前半部分は2022年8月策定の道の駅あいお移転整備基本計画より)
和木町
0
和木町の議会では過去に道の駅設置に関する議論は行われたことが無い。設置するとしたら国道2号線沿が候補になると思われるが、国道2号線が町内を通る距離は僅か800m。立地的に難しいのかも知れない。