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計画中の道の駅 福岡県 各市町村の対応状況

【2024年4月改定】福岡県の各市町村の道の駅の設置計画の対応状況です。

(本サイトに掲載している内容は各市町村の議会議事録等、公開されている文書から調査した情報です。 各市町村が非公開で進めている案件、或は中止・中断の情報が非公開の場合など、 本サイトの情報が実情に合致していない場合もあります。あらかじめご了承願います。)

記号の説明:
 ◎ : 建設中
 ○ : 具体的に計画中
 ▲ : 検討中
 △ : 調査・研究中
 - : 否定、又は具体的な検討なし

(市町村名をクリックすると各々の詳細を見ることが出来ます)

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
赤村
0
村の中央部の赤地区(県道418号線沿い)に赤村特産物センターがある。2022年9月の村議会で議員より近隣の添田町や大任町の道の駅のように公園を併設して村外からの交流人口を増やす提案あり。村側は「今後検討していきたいと思う」と回答している。
朝倉市
1
近年の朝倉市議会では既存の道の駅「原鶴」に関する議論、及び新しい道の駅設置に関する議論は行われていない。また、2016年5月に市政への提言メールに新しい道の駅設置の提案があったが、市側は「今のところ新しい道の駅設置は計画していない」と回答している。
芦屋町
0
芦屋町では芦屋港を観光・レジャーの要素を持った港に整備することを目的に芦屋港活性化基本計画を策定。ボートパーク、海釣り施設等の港に関する機能の他に道の駅的な飲食・直売施設も併せ持った施設にする予定。基本計画策定の際には成功を収めている道の駅「萩しーまーと」と道の駅「むなかた」を参考にしている。また道の駅設置に実績のある外部アドバイザーを登用しており、現時点では道の駅登録の話は出ていないものの、水面下で道の駅登録を目指している可能性はありそう。(2022年12月町議会の議論より)
飯塚市
0
飯塚市は2016年に老朽化した卸売市場の移転先として3つの候補地を挙げ、候補地の一つである国道201号線沿いの庄内工業団地グランドに移転先が決定した場合は道の駅登録を目指すという議論がされていた。実際に2022年4月に上記の庄内工業団地グランドに移転となったが、今のところ道の駅登録はされていない。今後、道の駅登録を目指す可能性もありそうだが、2020年6月の市議会で市側は「現在、道の駅設置の検討はしていない」と答弁しており、道の駅に登録される可能性はかなり低いと思われる。
糸島市
0
糸島市は財政基盤強化のために公共施設の新設は極力抑える方針。糸島市では市民の声を市長に届ける「市長への手紙」コーナーがあるが、2011年に市長へ届けられた「道の駅設置を」という市民の声に対して、市長は「市内にはJA施設の伊都彩菜が道の駅の役割を果たしているので、新たな施設建設の予定はない」と回答している。最近の市議会、及び委員会でも道の駅設置に関する議論は行われていない。
糸田町
1
既存の道の駅「いとだ」はコロナ禍前の数値ではあるが2017年度の利用客は24万1千人、売上は2億9千万円と好調。更なる施設の充実を目指して道の駅周辺施設の開発を計画中。(2017年3月町議会の議論より)
うきは市
1
既存の道の駅「うきは」は九州地区屈指の人気の道の駅。2020年度の利用客数は120万人、売上は10億円、経常利益は3300万円を記録している。うきは市では更なる活性化を狙って「道の駅プロジェクト」を策定。その第一弾として2023年夏に道の駅隣接地にホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット」がオープン予定。防災道の駅にも選定されており、防災機能の強化も行う予定になっている。
宇美町
0
2023年3月策定の第7次宇美町総合計画には観光振興の施策として「JR宇美駅を中心的な拠点とする周遊性を高めることで、観光の振興と交流人口の拡大を図る」と記載されている。2022年3月の町議会では議員から「無人駅の宇美駅を小さな道の駅のように活用するのはどうか」という提案が出されているが、正式な道の駅を意味しているのでは無さそう。また、2018年12月の町議会で議員より道の駅設置の提案があったが、町側は「今は考えていない。仮に生産者の意識が高まれば直売所は検討したい」と答弁している。
大川市
0
市西部の筑後川水系の三角州の大野島に道の駅と川の駅を併せ持った「大川の駅」設置を計画中。2022年4月に基本計画を策定。2027年オープンを予定している。大川家具など「ものづくり」の良さを感じるDIYスペースが設けられるのが特徴。キャンプ場、サウナ、体験農場など様々な施設が想定されている。2022年12月の市議会で一部議員より資材高騰などを理由に中止を求める意見も出ているが、市長は「環有明海地域の持続的な経済発展の先導的役割を担い、市民の皆様と共に明るい未来の大川の創出に向け、固い決意で大川の駅整備を進めていく」と答弁している。2023年12月の時点で道の駅用の用地取得が完了した。
大木町
1
2023年1月に初当選の町長は3月の町議会で7つの公約を発表。その一つに既存の道の駅「おおき」の魅力と活気を取り戻すことを挙げている。具体的には指定管理者を公募にする、道の駅隣接地にある大木町地域創業交流支援センターWAKKAの有効活用を挙げている。なお、コロナ禍前の2017年度の数字になるが、利用客数は13万8千人、売上は1億6千万円。
大任町
1
既存の道の駅「おおとう桜街道」は県内の道の駅では唯一温泉施設がある人気の道の駅。コロナ禍前の2017年度の利用客数は79万人、売上は7億9千万円を記録している。現在、道の駅から町道を挟んだ向かい側の敷地を造成して小学生までを対象とした遊具施設を設置する計画になっている。(2023年3月町議会の議論より)
大野城市
0
2003年頃に国道3号線沿いに道の駅設置を検討していたが、用地取得が出来なかったため断念。その後は市議会や各種委員会で道の駅設置に関する議論は行われていない。(2003年12月市議会の議論より)
大牟田市
1
既存の道の駅「おおむた」は、かつては年間70万人を超える利用客で賑わっていたが、2015年は38万9千人、2016年は33万5千人と激減。2017年は少し持ち直して36万6千人だか低迷を続けている。累積赤字により当時の運営会社は2014年に解散。2020年より民間会社のみらい広告出版(株)に引き継がれている。経営引継ぎ後は利用客数などの数値は明らかにされていないが経営は比較的安定している模様。2018年頃には一部議員から道の駅廃用の提案もあったが、現在はそのような議論は行われていない。市側も2020年6月の市議会で「道の駅は今後も重要な施設と認識している」と答弁している。
岡垣町
0
過去に国道3号線の岡垣PA内に道の駅設置の計画があり、1995年度に建設に着手したが、その後財政の悪化により道の駅計画は2004年に凍結された。その後、2017年から2018年にかけて実施された中西部地域活性化調査では「ワイナリー施設の複合化、例えば産直マルシェや道の駅など、民間活力を生かした小さな拠点づくりが地域活性化の起爆剤になり得る」と報告されている。実際に市北西部の手野地区(国道495号線沿い)にワイナリー「ぶどうの樹」が2021年11月にオープン。今後、国の補助金事業の申請をして宿泊施設、直売所、レストランを整備する計画になっている。町長は道の駅化に関して「以前から国土交通省と協議をしているが前向きに検討している。ただ、西部地域で事業を営んでおられる方々がそういう施設が必要だなという声を基にしてではないと整備は難しい」と答弁している。(2022年6月町議会の議論より)
小郡市
0
市内への道の駅建設は現市長の選挙公約。2017年9月の市議会で小郡市食と農の複合施設基本調査費用が予算計上された。その後、「食と農の複合施設」は建設に向けて進んでいるが、市主導ではなく民間企業の支援という形に方針が変更されたため道の駅登録されるかは微妙な状況になっている。(2021年12月市議会の議論より)
遠賀町
0
2016年度に行われた「道の駅設置可能性調査」の結果が2017年3月に関係者及び議員に公表された。議員によると調査結果に関して「町は本気で道の駅実現に向けて取り組んでいるのだなと感じ取れた」と話している。2017年6月の町議会で町長は「現在、JR遠賀川駅を中心とする町の活性化に力を注いで、これらの事業が落ちついたのちに、改めて検討していきたいというふうに考えている」と答弁している。ただ、それ以降は町議会において道の駅設置に向けた議論は行われていない。
春日市
0
春日市の議会、及び各種委員会では今まで道の駅設置に関しては一度も議論されていない。春日市は都市圏にあり道の駅用の用地を取得するのは容易ではなく、道の駅設置には向かない立地と考えられる。
粕屋町
0
最近の粕屋町の議会では道の駅設置に関する議論は行われていない。粕屋町は面積が小さい割には人口が多く、道の駅設置には向かない立地なのかもしれない。
嘉麻市
1
既存の道の駅「うすい」の2017年度の来客者数は39万1千人と市内屈指の観光スポットではあるが、近年は徐々に利用客は減少傾向にある。議員より道の駅の拡大や増設などのリニューアルの提案に対して、市長は「まずはソフト的な仕組みを作り上げて成果を出していくことが大事。本市の財政状況を鑑みて、拡大や増設という考えは持っていない」と答弁している。(2019年3月市議会の議論より)
川崎町
0
町北部の田原地区(国道322号線沿い)に道の駅設置を計画中。2021年3月に道の駅基本計画を策定した。予定されている施設の目玉はパン工房。実は川崎町は「パンの町」として有名で、毎年行われている「かわさきパン博」との相乗効果を狙う。運動広場、フラワーガーデン、カフェ、図書コーナー、飲食施設、物販施設等の設置を予定している。当初は2024年度内に道の駅登録申請を行い、2025年に開業の予定だったが、2023年9月の町議会で「3~4年後の開業を目指す」との発言があり、当初の計画よりも1年くらい遅れ、2026年から2027年のオープンとみられる。

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
香春町
1
既存の道の駅「香春」の2021年度の利用客数は23万5千人。駐車場不足が大きな問題になっているが地形的な問題もあり拡張は難しい状況。(2023年3月町議会の議論より)
苅田町
0
苅田町では10年以上前から日豊本線苅田駅周辺、または苅田磯浜緑地(いずれも町の北部)に道の駅的施設を建設する構想が存在するが、計画は遅々として進んでいない状況。原因は町の厳しい財政状況にあるようだ。町議会で町長は「財政的な裏付けがなく事業を始めると大変なことになると思っている」と道の駅的施設構想の始動には慎重な姿勢を見せている。(2018年9月町議会の議論より)
北九州市
0
2017年3月の市議会で小倉南区に道の駅設置提案あり。市側は「市内にはJA等の直売所が既に16ヶ所ある」と道の駅設置を否定。また、2021年市議会で、今度は市北部の国道495号線沿いに議員から道の駅設置の提案あり。市側は今回も「国道495号線沿いには比較的大きな直売所が3ヶ所あり新たに設置する場合は経営的な課題がある」と同様の理由で否定している。
鞍手町
0
最近の鞍手町の議会では道の駅設置に関する議論は行われていない。2021年5月策定の第5次鞍手町後期総合計画には九州自動車道の鞍手ICを活用した社会経済活動に言及しているが、「鞍手IC周辺は農業振興地域に指定されていて地権者や耕作者の同意なしでは土地利用が出来ない」と開発が難しい理由が記載されている。道の駅に関しても同じ理由で設置が難しいものと思われる。
久留米市
1
既存の道の駅「くるめ」の年間利用客数は150万人以上、売上は7億4千万円を記録している。今後は更なる活性化を目指して販売機能や都市と農村の交流機能、情報発信機能を強化していく予定。なお、2016年の市議会で議員より市南西部の城島地区に道の駅設置の提案があったが、2年後の2018年6月の市議会で市長は「久留米市、及び近隣市町村に同様施設が数多くあることから、新たな施設の設置は今のところ考えていない」と否定的な見解を示している。
桂川町
0
桂川町の議会では過去に道の駅設置に関する議論は行われていない。2021年3月策定の第6次桂川町総合計画にも道の駅、及び道の駅的施設の設置計画は記されていない。
上毛町
1
既存の道の駅「しんよしとみ」の2021年度の利用客は38万3千人、売上は1億7千万円。過去には年間1千万円の赤字を出すなど厳しい経営状況に陥っていたが、最近は経営の立て直しに成功している。(2018年12月町議会などの議論より)
古賀市
0
市南西部の青柳地区にあるコスモス広場隣接地に道の駅設置を計画していたが、2019年8月に市長が計画を覆して「道の駅は整備しない」と表明した。その1ヶ月後の2019年9月より民間活力導入によるコスモス広場の活性化協議を開始。2022年12月にはコスモス広場隣接地に「フードファクトリー コガボーノ」がオープン。更に観光協会の移転も計画されており、最終的には「道の駅」とは名が付かない道の駅的施設になった。(2023年3月市議会の議論より)
小竹町
0
2022年5月策定の第5次後期小竹町総合計画には「JR小竹駅西口周辺地を町の顔として、交通の利便性を活かした快適な住宅地、魅力ある商業地、公共施設用地として検討し、複合的な施設整備に努める」と記載されている。文面的には道の駅設置と読めなくは無いが、町議会で道の駅設置に関する議論は行われていないのでその可能性はかなり低そう。
篠栗町
0
2018年に策定された第6次篠栗町総合計画には「直売所の設置」という施策が記されており来客目標数は年間100万人となっている。この100万人という数字は人気の道の駅でも達成困難な数値。ただ、2023年策定の第7次篠栗町総合計画には直売所設置の施策は削除されている。また、篠栗町議会でも道の駅設置に関する議論は行われていない。
志免町
0
志免町は日本で唯一、ボタ山(石炭採掘の際に出た土を積み上げた山)のある町。志免町の町議会では何度かボタ山周辺に道の駅設置することが議論されているが、具体的な検討はされていない模様。2022年9月の町議会で町長は「私も志免町のどこかに道の駅を造れないかという思いはある。ただ、道の駅にはいろんな物産が必要で、志免町にはそういった物づくり等、野菜づくり等されてる方が非常に少ない」と述べている。
新宮町
0
最近の新宮町の議会では道の駅設置に関する議論は行われていない。2021年3月策定の第6次新宮町総合計画には市西部の三代地区にある防災拠点「新宮ふれあいの丘公園」と連携することを視野に入れた、商業施設や流通業務施設の誘致に努めると記載されており、防災道の駅設置の施策という可能性はありそう。
須恵町
0
2012年12月の町議会で町長は「道の駅は乱立し過ぎたと思う。また、本町には農作物が少ないのが致命的問題。国道が通っていないのも問題」と道の駅設置には否定的見解を示す。以後、町議会では道の駅設置に関する議論は行われていない。
添田町
1
既存の道の駅「歓遊舎ひこさん」の2021年度利用客は31万3千円。2023年4月に道の駅隣接地に自然共生型アウトドアパーク「フォレストアドベンチャー添田」がオープンした。2023年夏には廃線となったJR彦山線の代替となるBRTひこぼしラインが本駅前を発着するようになる。
田川市
0
2004年3月に道の駅「田川」建設促進の請願が議会に提出されたが、同年7月に請願が取り下げられた。請願が取り下げられた理由は不明だが、隣町の大任町を含めた広域道の駅構想に切り替えたためと判明。大任町の道の駅「おおとう桜街道」の設置には田川市の協力もあった模様。その後は田川市単独の道の駅設置に関する議論は市議会では行われていない。(2019年3月市議会の議論より)
大刀洗町
0
議員、及び町民より度々、道の駅設置の提案が出されているが、町側は現時点では道の駅設置に消極的。町側は「参考にする」「一朝一夕にはできない」等、道の駅設置に消極的な回答を行っている。
太宰府市
0
太宰府市の議会では2016年以降、道の駅設置に関する議論は行われていないが、2021年3月策定の太宰府市まち・ひと・しごと創生総合戦略には市街地の活性化施策の一つとして「大宰府政庁エリアにおける新たな拠点として、文化施設や道の駅など商業施設の開設を検討する」と記載されている。2021年4月に発行された太宰府市観光推進基本計画の追加変更別冊には太宰府市観光推進基本計画策定委員会が「古都・太宰府から始まる九州観光・道の駅」というタイトルで寄稿しており、「今後の太宰府観光の広域展開の可能性が道の駅にあると考えている」と道の駅設置を強く推奨している。
筑後市
0
2014年9月の市議会で市南部の国道209号線沿いにある温泉付き直売所「船小屋恋ほたる」に関して、議員より道の駅に登録してはどうかという提案があったが市側は回答を保留。その後は市議会では道の駅登録に関する議論は行われていない。
筑紫野市
0
2008年2月の市議会で議員より二日市温泉活性化の一環として温泉近隣に道の駅を設置する提案あり。市長は「大変有意義で効果的な取り組みであり、商工会と連携・協議しながら支援策についても十分に検討したい」と答弁していたが、その後は市議会、及び各種委員会で道の駅設置に関する議論は無し。提案からかなりの時間が経過しているので立ち消えになった可能性が高い。
築上町
0
過去に町内にある温浴施設付きの直売所「メタセの社」を道の駅に登録するという議員からの登録があったが、現在まで道の駅登録の動きは特にみられない。最近の町議会では道の駅設置に関する議論は行われていない。

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
筑前町
1
2019年6月に「ファーマーズマーケットみなみの里」が道の駅に登録された。道の駅登録効果は絶大で、道の駅登録前の2018年度は利用客数が74万6千人だったが、2019年度の利用客は107万9千人に増加した。なお、道の駅としての正式オープンは2020年4月で駅名は「筑前みなみの里」。道の駅正式オープン時に筑前町の特産品を販売するアンテナショップがオープンした。また、今後に関しては観光・防災の拠点として更なる整備を行う予定。
東峰村
1
既存の道の駅「小石原」は2022年4月にリニューアル。村内にある全44の窯元の作品が展示販売されている小石原焼/高取焼の直売所が設置された。リニューアル前の2017年度の利用客は10万6千人。リニューアル後の利用客数の詳細は不明だが、村長は2022年12月の村議会で、道の駅に関して「リニューアル後は数字がかなり上がっている」と答弁している。
那珂川市
0
2015年9月の議会で議員より道の駅設置の提案あり。市長(当時は町長)は「既存の直売所と競合する可能性が高いため、現時点では道の駅設置は厳しい。ただ、半永久的にやらないという意味ではない。現時点では厳しいということ」と答弁している。その後は議会では道の駅設置に関する議論は行われていない。
中間市
0
市東部の垣生地区に市が運営する農作物直売所「新鮮市場さくら館」がある。過去に「新鮮市場さくら館」に関して市側は「大任町の道の駅の経営手法を参考にする」と答弁したことがあるが、今のところ道の駅登録に向けた動きは見られない。
直方市
0
直方市の議会では一人の議員が半年毎に道の駅設置を訴えている。毎回、要望のみで議論が行われることは少ないが、2021年3月の市議会で市長は道の駅に関して「市内の既存の直売所は本当にしっかりと運営している。農業者にとっても出口としての販売戦略があると思うので、これからもそうした方々の要望を踏まえながら、どうやればより強固なものになっていくかということを検討していきたい」と答弁。要約すると「直売所側からの希望があれば検討する」ということになる。
久山町
0
過去に道の駅「久山・食の広場」を計画し、道の駅の賛否で町民を二分する大論争が起きていた。2015年9月の町議会で道の駅に関する予算が否決され、これを受けて町長は道の駅計画の完全白紙化を表明した。最近の町議会では道の駅用に取得した土地の利用方法について議論がされているが、もちろん道の駅設置の議論は行われていない。
広川町
0
2015年3月の町議会で町長は「いずれは広川町にも、私の時代では到底間に合わないが、道の駅的施設を作らなければならない」と発言していた。2019年に入って国道3号線バイパスが計画段階評価に移ったことに伴い、バイパス沿いの上広校区(町南東部)に公園を併設した道の駅設置を検討中。2022年3月の町議会で町長は「国道3号線バイパスの進捗に併せて道の駅構想を進めていきたい」と答弁。2023年3月策定の広川町都市計画マスタープランには道の駅設置方針が記載された。
福岡市
0
玄界灘に浮かぶ志賀島(福岡市東区から橋で繋がっている)の活性化を狙った「志賀島活性化構想2015」が策定されてからかなりの年月が経過。道の駅設置の要望が地元の農家より挙がっているが、今のところ市の長期計画にも入っていない。2019年度の条例予算特別委員会で農林水産局に志賀島の道の駅設置を含む志賀島の活性化策に関する質疑が行われたが、農林水産局側は「農林水産局だけでは難しいので、関連局と連携しながら具体的にできるものから取り組みたい」と答弁。道の駅設置に関しては明言されていない。
福智町
0
福智町の町議会では2014年から4年置きに田川・直方バイパス(県道22号線)沿いに道の駅を設置する提案が議員から出されている。2014年の時は町長は「農作物が集まらない可能性があるが、道の駅設置を検討する」との控え目な回答。2018年の時は「近隣の道の駅は商品を集めるのに苦慮していて集客が難しいと聞いていが、道の駅建設は町の活性化の一つの方策と考えている」と一歩踏み込んだ回答。2022年12月の町議会では「道の駅は国道沿いにしか造ることが出来ない。しかし、バイパスの交通量を利用して道の駅的なものを造れるように国に陳情していく」との答弁をしている。実際には「道の駅は国道沿いにしか造ることが出来ない」というのは町長の誤解であり、今後、道の駅設置に向けて動きがあるかも知れない。
福津市
0
2018年6月の市議会で市側は市北東部の勝浦地区に(国道475号線沿い)にある農作物直売所について「近い将来、できれば道の駅に登録したいと考えている」と答弁。その後、駐車場に大型区分8台分を用意し道の駅登録は間近と思われていた。しかし、その後は市議会や各種委員会では道の駅登録に関する議論は特に無し。市側が発言していた「近い将来」は5年、10年のスパンなのか、それとも国、県に道の駅登録要請を却下されたのか、今のところ不明の状況。
豊前市
1
既存の道の駅「豊前おこしかけ」は開駅以来15年連続黒字の優良な道の駅だったが、沿道の国道10号線と並行して走る東九州自動車道が開通した後は経営に苦戦。2017年度は開駅以来、初の赤字となった。2016年8月に東九州自動車道は開通したが、その前年の2015年度の来客数は96万7千人、2016年度は70万人、2017年度は57万1千人と利用客の減少が収まらない状況。市側は看板設置やイベント実施で高速から降りて道の駅に立ち寄ってもらうための施策を実施しており、今後も継続させる方針。(2018年12月市議会の議論より)
水巻町
0
水巻町ではJR水巻駅南口の2200坪の町有地を利用した賑わいの拠点づくりを計画中。2018年9月の町議会で町長は「大任町には道の駅と風呂がある。水巻町でもこの立地条件を活かすような施設を作っていきたいと思う」と発言しており、道の駅設置の可能性を示唆していたが今のところ道の駅計画ではない模様。2022年3月に町長の発言の通り温泉施設「いちょうの湯」がオープンした。
みやこ町
0
2017年3月に町南部に伊良原ダムが完成。ダム補償金を用いて伊良原ダム近くに物産販売所と農家レストランを備えた「伊良とぴあ館」が2017年7月にオープンした。町議会では「伊良とぴあ館を将来的には道の駅のような賑やかな施設にしたい」という議論がされたことがあるが、現時点では道の駅登録の動きは無い模様。
みやま市
1
既存の道の駅「みやま」の業績は右肩上がりの状況。2017年度の来客者数は27万6千人だったが、2019年度は68万1千人に増加。コロナ禍の影響を受けた2021年度も56万6千人、売上は9億7千万円を記録している。みやま市では道の駅の更なる活性化を目指して道の駅みやま周辺整備事業を策定。ただ、周辺の多くの土地が農業振興地域内の農業地に指定されており土地の取得がなかなかうまくいっていない状況。(2020年9月市議会の議論より)
宮若市
0
2012年12月の市議会で議員連より「道の駅建設を求める意見書」が提出された。以後、市南西部の県道21号線沿いにある市直営の直売所「ドリームホープ若宮」をリニューアルして道の駅にする検討が進められてきた。その後、2015年度に道の駅計画は一定の期間を掛けて見直すことになり、暫くの間、議論の場から姿を消していたが、2017年度に入り再編された学校施設を活用する形で基本計画が策定されている。道の駅計画は2023年5月策定の第2次宮若市後期総合計画にも記載。2023年3月の市議会で市長は「道の駅の計画地は県道に面しているので県と意見交換が出来ている」と答弁している。場所は市西部のドリームホープ若宮跡地を核に「みやわかの郷」「西鞍の丘総合運動公園」「脇田温泉」を含む地域を想定している。
宗像市
1
既存の道の駅「むなかた」は九州地区No.1の売上と集客を誇る人気の道の駅。コロナ禍前の2017年度の利用客は172万9千人、売上は19億2千万円。コロナ禍期間中もコロナ禍前とほぼ同様の業績を収めている。
柳川市
0
2016年5月の市議会で市長は「延伸計画がある国道443号線の大和町豊原、または大和町徳益付近に道の駅を作っても良いのではと私自身は思っている」と私案を披露。その後はスピード感は感じないものの道の駅設置に向けた検討を進めている。2023年3月の市議会で議員より道の駅の進捗状況を問われた際、市側は「庁内に設置している研究会で本市に本当に必要な道の駅に向けて検討をしている状況。費用対効果を含め調査研究を進めている」と答弁している。
八女市
1
既存の道の駅「たちばな」の2017年度の利用客は35万6千人、売上は5億2千万円。2015年9月の市議会で市側は「市の南東部の旧矢部村地区に新たな道の駅設置を計画している」と答弁したが、その後は特に進展は見られない。頓挫した可能性が高そう。
行橋市
0
前市長の時代に行橋市では東九州自動車道の今川スマートICを活用した道の駅を検討していたが、道の駅設置に反対の立場を取る現市長が2022年3月に就任。道の駅計画は白紙に戻された。(2022年6月市議会の議論より)
吉富町
0
近年の吉富町の議会では道の駅設置に関する議論は無し。ただ、2019年9月策定の第4次吉富町後期総合計画には「産業の活性化を図るため地元農産物、水産物、加工品を販売する直売所の設置を検討する」と記載されている。道の駅的施設を目指すものと思われるが、道の駅登録を目指すとは書かれていない。