計画中の道の駅 群馬県 各市町村の対応状況
【2024年2月改定】群馬県の各市町村の道の駅の設置計画の対応状況です。
(本サイトに掲載している内容は各市町村の議会議事録等、公開されている文書から調査した情報です。
各市町村が非公開で進めている案件、或は中止・中断の情報が非公開の場合など、
本サイトの情報が実情に合致していない場合もあります。あらかじめご了承願います。)
記号の説明:
◎ : 建設中
○ : 具体的に計画中
▲ : 検討中
△ : 調査・研究中
- : 否定、又は具体的な検討なし
(市町村名をクリックすると各々の詳細を見ることが出来ます)
市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
安中市
0
安中市ではかなり前から市内へ道の駅設置を計画していたが、2022年になりようやく設置場所が決定した。設置場所はJR信越本線の横川駅周辺。市側は選定理由として「近隣に旧中山道や碓氷峠、更には軽井沢もあり観光客が集まる場所、更に高低差が激しい地域であり防災拠点としても最適な場所」と述べている。2024年2月には基本計画の案を公開しパブリックコメントを募集中の状況。基本計画案には2027年度以降に道の駅オープンを目指すと記されている。
伊勢崎市
0
2021年3月に就任した新市長は「農業振興、観光振興に資する道の駅設置の検討」をマニュフェストとしている。市長は市議会で改めて道の駅設置検討を行うことを表明。ただ、伊勢崎市の周りには他市町の道の駅が密集しており課題は多い。市長は2022年9月の市議会で「既存の道の駅の位置関係や特色を考慮して慎重に検討していく」と答弁。2024年3月の市議会でも同様の答弁をしており、現時点では具体的な進捗は見られない。
板倉町
0
板倉町議会で道の駅設置に関する議論が行われたのは2016年9月が最後。議員より国道354号線バイパス沿いに道の駅設置の可能性に対する質問に対して、町側は「道の駅設置は地域の活性化を図って行く上で重要なこととは認識しているが、現在のところ具体的な計画は無い」と答弁している。最近は3県境に位置する道の駅「かぞわたらせ」の利用客を町内へ誘導する方法に関する議論が中心になっている。
上野村
1
既存の道の駅「上野」は群馬県で最初に登録された道の駅。当初は6畳間くらいのとても小さな道の駅だったが、2018年4月にリニューアル。物産館、農作物直売所、木工用品直売所、レストランを備えた大規模な道の駅に生まれ変わった。2015年度の重点道の駅に選定されている。
邑楽町
0
道の駅設置は町長の選挙公約。近隣の3町(邑楽町/大泉町/千代田町)合同の道の駅設置を検討中に、大泉町へJAが主体となる道の駅計画が浮上。邑楽町は大泉町の道の駅をサポートする方針を示していた。しかし、肝心の大泉町の道の駅計画が消滅。その後は邑楽町の議会では道の駅に関する議論は行われていない。
大泉町
0
2018年6月の町議会で、大泉町内の国道354号線バイパス沿いに邑楽館林JAが主導する道の駅設置計画が存在することを町長が明らかにした。但し、その後は大泉町議会では道の駅に関する議論は一度も行われていない。隣町の邑楽町の町議会の議論の中に「JAが以前大泉町に道の駅を計画していたが、それが出来なくなってしまった」というものがあり、断念したものと思われる。
太田市
1
既存の道の駅「おおた」の利用客は年々減少傾向。苦戦している原因の一つとしてレストランがない点が挙げられている。議員からレストランを設置する提案があったが、市側は「道の駅施設は国の補助を受けているため、耐用年数の38年を経過しないと施設改修は難しい」と説明している。ハードルは高いが周辺の農地への拡大を視野に入れている模様。また2020年9月の決算特別委員会で委員より太田桐生IC付近に市内2つ目の道の駅設置の提案あり。この件に関しては市側は明確な回答は行っていない。
片品村
1
2017年秋に登録された道の駅「尾瀬かたしな」2018年7月にオープン。場所は村役場付近の花の谷公園内。農作物直売所、レストラン、足湯を備えている。
川場村
1
既存の道の駅「川場田園プラザ」は全国モデル道の駅に選定されている。また、じゃらん誌が発表する道の駅人気ランキングで全国1位に輝いている。
神流町
1
既存の道の駅「万葉の里」は2020年4月にリニューアルオープン。施設増設、及びテラスのリニューアルが行われている。
甘楽町
1
既存の道の駅「甘楽」は町の中央部の県道沿いにあるが、町北部の国道254号線バイパス沿いに町内2つ目の道の駅設置を検討中。2018年に議員全員が参加した全員協議会での中で全議員が提案した計画だが、現在に至るまでほとんど進捗していない模様。2021年3月の議会で新しい道の駅関して少しだけ触れているが、「手の付いていない事業」と表現されている。
桐生市
1
県内に30か所以上ある群馬県の道の駅だが、国道50号線沿いは50km以上の区間で道の駅が無い空白地帯。議員より建設予定の国道50号線バイパス(前橋笠懸道路)沿いの新里地区(桐生市西側の飛び地)に道の駅設置の提案あり。市側は「新里地区内への人流の誘導は新里地域のまちづくりを考える上で重要な要素の一つ。今後の道路整備状況を見据えて地域へ誘導できるような取り組みを研究していきたい」と道の駅とは言わないものの、道の駅的な施設設置に前向きな答弁をしている。(2021年12月市議会の議論より)
草津町
草津町
1
渋川市
2
上信自動車道沿いに道の駅設置を検討しているが、なかなか候補地が見つからない状況。当初は市北部の川島地区が選定されたが、選定過程が不透明という理由で白紙撤回。現在は一つ手前のインターの金井地区を候補地に選定しているが、この場所から貴重な遺跡が発掘されて構想は中断中。ただ、市長は道の駅設置には前向きな姿勢を保ち続けている。(2022年6月市議会の議論より)
下仁田町
1
既存の道の駅「しもにた」は2018年1月にリニューアルオープン。高速バスの停留所、惣菜店、パン工房、ピザの店が新たに加わった。2015年度の重点道の駅に選定されている。2018年1月から3月までの3ヵ月の売上高は3178万円で対前年度比1061万円のプラス。現状は北海道など地方から取り寄せた商品が大半を占めているが、今後は干し芋、ドライフルーツ、乾燥ネギ等の地産の商品を開発して道の駅で販売する計画になっている。(2018年6月町議会の議論より)
昭和村
1
既存の道の駅「あぐりーむ昭和」は2021年に駐車場を拡張、2022年に新しい食堂も設置された。ただ、現状では期待したほどのリニューアル効果は表れていない模様で、更なる魅力アップを検討していく方針。(2021年~2022年村議会より)
榛東村
0
2017年4月の選挙で当選した新村長は、就任演説の中で「道の駅を誘致し村の活性化の拠点とする」と言した。その後も村議会で道の駅に関して「自治体主体で運営するか、民間との連携を図るかを含めて総合的な意見も取り入れながら検討していきたい」と答弁していた。しかし、2019年以降は道の駅に関する議論は少なくり、2022年3月の議会で村側は「道の駅の導入は現状のままでは想定できないので今後の動向が必要になる」と道の駅計画の凍結を示唆した答弁を行っている。
高崎市
1
市議会では毎年のように西毛広域幹線道路沿いの道の駅設置計画に関して議論されている。しかし、現時点では具体的な進捗は見られない。道の駅計画が進行しない理由の一つに土地の利用制限がある。西毛広域幹線道路沿いは市街地調整区域に指定されており、建設できる建物の面積等が厳しく制限されている。市側は「西毛広域幹線道路の周辺エリアは今後開発のポテンシャルがますます高まるものと考えている。しかし、このエリアは殆どが農用地であると同時に市街化調整区域でもあるので基本的に開発が抑制されている」と答弁。実情に即した適切な開発手法について研究していく方針。(2019年3月市議会の議論より)
高山村
1
2022年9月に既存の道の駅「中山盆地」内に観光交流施設「さとのわ」がオープン。農作物直売所、カフェ、ラウンジが新設された。
館林市
0
2005年策定の館林市都市計画マスタープランに「館林IC周辺に道の駅などの地場産業の振興に資する広域的交流機能の導入について検討する」と記述されているが、その後は特に道の駅的施設設置の動きなし。2018年12月市議会で議員より館林IC周辺の開発の可能性に対する質問に、市側は「インター周辺は市街地調整区域および農業振興地域であるため開発を進めるには課題が多いが、インター立地の優位性並びに財源確保の観点から開発の必要性は高く、工夫の余地がある。今後、情報収集や調査を行っていく」と答弁。ただ、その後の市議会では道の駅設置に関する議論は行われていない。
市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
玉村町
1
2015年5月にオープンした道の駅「玉村宿」はオープン当時は利用客が伸び悩んでいたが、その後は右肩上がりで業績が上昇。2017年度はオープン以来初となる黒字(+1940万円)を記録、また年間来客者数も54万2千人を記録している。人気急増と共に駐車場不足が問題となっていたため、2023年度内を目途に駐車場の拡張を予定。更に道の駅南側の敷地にも大規模交流施設が設置予定で、今後は大人気の道の駅になる可能性を秘めている。(2022年9月町議会の議論より)
千代田町
0
千代田町は利根川の北側に位置しているが、8kmもある流域に架かる橋は1本しかなく、利根川に架かる新しい橋(利根川新橋)を設置するのが町の悲願。この利根川新橋が完成した暁には橋の袂に道の駅を設置する計画になっている。町長は2022年9月の町議会で「道の駅だけでは単なる便利施設になってしまう。道の駅にテーマパーク的なものを造っていきたい」と設置に前向きな答弁。ただ、2023年12月の町議会では「現時点では白紙の状態」とまだ決定事項ではないことを答弁している。
嬬恋村
0
嬬恋村では2015年に庁内に道の駅推進協議会を設置。定期的に道の駅勉強会を行い、村内への道の駅設置を視野に入れていた。ただ、その後は具体的な進捗は見られない。2019年には村の観光施設でもある鎌倉観音堂の隣接地に物産販売や飲食物を提供する施設の検討を開始。村ではこの施設を道の駅の代替施設としたい模様。但し、道の駅登録はされない可能性が大きい。(2019年12月村議会の議論より)
富岡市
1
市東部の中高瀬観音山遺跡歴史公園周辺(上信越自動車道の富岡IC周辺)に道の駅設置を計画し、2020年のオープンを予定していたが、2018年4月に当選した新市長は2018年6月の市議会で「新しい道の駅は造らない」と宣言。富岡市2つ目の道の駅構想は中止となった。また、同時に既存の道の駅「みょうぎ」の在り方も再検討すると答弁。廃用も検討された模様だが最終的には近隣施設のもみじの湯、妙義ふるさと美術館と一体となったビジターセンターとしてリニューアルすることに決定。2025年度にオープンの予定になっている。(2022年3月市議会の議論より)
中之条町
2
既存の道の駅「霊山たけやま」の収支は2018年度までは400万円から500万円の黒字、2019年度は施設修繕費が嵩んで700万円の赤字、コロナ禍となった2020年度は1400万円の赤字となった。アフターコロナで巻き返しを図る方針。もう一つの道の駅「六合」に関する経営状況は不明。(2021年12月町議会の議論より)
長野原町
1
2020年に既存の道の駅「八ッ場ふるさと館」の隣接地に「八ッ場ふるさと工房」がオープン。干芋やパンを製造する工房で総菜やジェラードを販売。併設するテラス席でダム湖を見ながら食事をすることが出来る。
南牧村
南牧村
1
沼田市
1
議員より沼田公園長期整備構想に合わせて沼田公園野球場跡に道の駅設置の提案あり。市長は「参考にさせていただく」と答弁しているが深い議論には至らず。市長はバブル時代の1992年に策定された沼田公園長期整備構想自体にも懐疑的で、「バブル時代ならともかく、この計画は壮大過ぎて今の沼田市には無理。この構想自体も見直しが必要」と発言している。(2022年6月市議会の議論より)
東吾妻町
1
既存の道の駅「あがつま峡」はコロナ禍の影響を受けてかなり厳しい経営状況。年間1460万円の指定管理費が入っているが、それを含めても2020年から2年間で1420万円の営業損失を計上している。(2022年6月町議会の議論より)
藤岡市
2
既存の道の駅「ららん藤岡」は関東好きな道の駅ランキングで7年連続1位を獲得。2019年度の入込客数は222万4千人。コロナ禍の影響を受けた2020年度の入込客数は167万9千人。高速道路の上り車線からは直接アクセスが可能だが、現状は下り車線からアクセスは出来ない。下り車線からのアクセスが可能にすることを国に要望中。(2021年12月市議会の議論より)
前橋市
4
2022年8月登録の道の駅「まえばし赤城」は2023年3月にオープン。場所は国道17号線バイパス(上武道路)沿いの田口町地区。敷地面積は7haで川場村の5haを抜いて北関東一の広さである。2018年度の重点道の駅に選定されている。初年度の入込客数の目標は80万人だが初日だけで3万5千人。目標値は軽くクリアしそうな勢いである。
みどり市
1
市町村合併により誕生した本市は南北に細長い形状の市。北部の山間部に既存の道の駅「富弘美術館」が存在するが、南部の都市部には今のところ道の駅は設置されていない。市南部への道の駅設置に関して、2020年3月の議会では「道の駅は地域の発展にも資する重要な施設だが今のところ具体的な構想は無い」と答弁。2022年12月の市議会では「(国道122号線バイパス沿いの)多世代交流館周辺は道の駅歩設置する場所としては集客を期待できる地域」と年々前向きな答弁に変わりつつある。
みなかみ町
みなかみ町
3
明和町
0
2012年3月の町議会で町長は「他の道の駅との差別化を図り1時間半から2時間程度滞在する道の駅を考えている」と答弁。しかし、その後は町議会で道の駅に関する議論は殆ど無し。2021年6月の町議会で久々に道の駅に関して議員より質問があったが、町側は「道の駅構想の具体的なものはまだ無い。条件とか要望とか踏まえながら検討したい」と答弁している。
吉岡町
1
吉岡町の元々の観光戦略は町の東側と西側に2つの道の駅を設置するというもの。町の東側には道の駅「よしおか温泉」が設置されたが、町の西側の道の駅については2018年以降議会で取り上げられることは無くなった。町の西側への道の駅設置計画が今も存続しているのかは不明。なお、既存の道の駅「よしおか温泉」はピーク時に年間50万人の客を集めたが年々減少して2019年度は40万人。コロナ禍の2020年は25万人、2021年は28万人。アフターコロナに期待したいが2023年に東に僅か2kmの所にオープンした道の駅「まえばし赤城」との競合が懸念される。(2022年9月町議会の議論より)