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計画中の道の駅 岩手県 各市町村の対応状況

【2024年4月改定】岩手県の各市町村の道の駅の設置計画の対応状況です。

(本サイトに掲載している内容は各市町村の議会議事録等、公開されている文書から調査した情報です。 各市町村が非公開で進めている案件、或は中止・中断の情報が非公開の場合など、 本サイトの情報が実情に合致していない場合もあります。あらかじめご了承願います。)

記号の説明:
 ◎ : 建設中
 ○ : 具体的に計画中
 ▲ : 検討中
 △ : 調査・研究中
 - : 否定、又は具体的な検討なし

(市町村名をクリックすると各々の詳細を見ることが出来ます)

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
一関市
3
2018年4月に道の駅「むろね」をオープンさせたばかりの一関市だが、早くも国道343号線渋民バイパス沿いに市内4つ目の道の駅設置を計画中。公募により駅名は「だいとう」、愛称は「室蓬譲水の里」に決定した。2024年秋のオープンを予定している。
一戸町
0
町内にある御所野縄文遺跡が世界遺産に登録されたが、御所野縄文遺跡と連携した道の駅設置を計画中。2020年10月に道の駅事業推進室を設置。同時に実施したサウンディング調査で道の駅設置に好感触を得ていた。ただ、2022年3月に道の駅設置予定地が土砂災害警戒区域に指定され道の駅設置計画は中断。その後、国の出先機関から道の駅設置予定地の一部が土砂災害警戒区域から外れ、道の駅設置が可能となった。但し、この場合、国から補助金が出る一体型ではなく、町が全額出資する単独型の道の駅にするという条件が加えらた。しかし、町側は一体型での整備を目指しており、引き続き国側と交渉中の状況。(2024年1月町長メッセージより)
岩泉町
2
議員より町北部安家地区の県道7号線沿いに町内3つ目の道の駅設置の提案あり。町側は「安家地区の複合施設設置に町と一緒になって取り組む」と安家地区の道の駅的施設の設置に前向きな姿勢を見せたが、同時に「道の駅となると駐車場用地の確保、財源の確保等クリアすべき課題が多い」と道の駅にするのは難しいとも答弁している。(2020年2月町議会の議論より)
岩手町
1
既存の道の駅「石神の丘」は2022年に開業20年を迎えた。開業から19年間で800万人の客を集める町内最大の集客施設に成長した。道の駅的施設の「川の駅」「街の駅よりーじゅ」もオープン。街の駅、川の駅に関しては道の駅登録は目指さない模様。
奥州市
1
釜石自動車道が全線開通し、釜石自動車道の各インターチェンジには釜石市、遠野市、花巻市の道の駅が設置されている。釜石自動車道の江差田瀬ICが奥州市内にあるが、江差田瀬IC近くの道の駅設置に関して岩手県は「奥州市の計画を踏まえて検討する」とのスタンス。奥州市側は「費用対効果の分析、官民の役割分担等、十分な検討が必要」としている。奥州市ではインター付近への駐車場、トイレの設置は必要と考えており、道の駅か、道の駅に拘らない産直施設の設置を検討する方針を示している。(2019年12月市議会の議論より)
大槌町
0
東日本大震災後、大槌町復興のシンボルになっていた福幸きらり商店街は2020年3月に一定の役割を終えて閉鎖。町ではその跡地利用として道の駅設置を検討していた。2022年3月に検討結果が発表され、2段階で活用することを決定。短期的(5年以内)には最低限のコストでこども広場やイベント会場としての整備を行い、長期的(20年以内)には道の駅を含む抜本的な整備を行うことになった。
大船渡市
1
2019年5月に大船渡港を核とした賑わいの拠点「みなとオアシスおおふなと」が「みなとオアシス」に登録された。全国には「みなとオアシス」と「道の駅」がダブル登録されている施設がいくつか存在するが、本施設は今のところ道の駅登録の動きは見られない。また、その他の道の駅新設に向けた動きも見られない。
金ケ崎町
0
2017年12月の町議会で町北部の国道4号線沿いの土日ジャンボ市跡地に道の駅を設置する議論が行われたが、その時には町長は「地権者の意向もあり、地権者との合意形成が必要だが継続して検討していきたい」と答弁。但し、その後は現在に至るまで町議会などの公の場では道の駅に関する議論は行われていない。
釜石市
1
JR山田線の鵜住居駅前に道の駅的施設「鵜の郷交流館」が2019年3月にオープン。元々は道の駅登録を視野に入れた施設であったが、2019年6月の市議会で「鵜の郷交流館だけを道の駅にといったことが事実上難しくなっている配置である」と答弁。国との交渉で道の駅登録が拒否された可能性が高い。当時は「道の駅化は諦めたのではなく、慎重に検討したい」と答弁していたが、最近では道の駅化に向けた議論も行われておらず、道の駅化は断念した可能性が高い。
軽米町
0
2016年12月の議会で町長は「道の駅は町の活性化に有効な施設。設置場所や施設内容、運営体制等を十分に調査、研究していきたい」と道の駅設置に前向きな答弁を行っていたが、その後は町議会等、公の場で道の駅に関する議論は行われていない。
北上市
0
議員からの道の駅設置提案に対して、市長は「市内には道の駅と同様施設のさらきの里ふれあいセンターがあり、市内外を問わず多くの人に活用されている」と現状を分析。その上で「地域の皆様が合意形成して、よし、やるぞということになれば全面的にバックアップしたい」とも答弁している。(2020年9月の市議会より)
久慈市
3
久慈市が中心となる4市町村合同の広域道の駅「いわて北三陸」は2023年2月に登録。同年4月にオープンした。場所は三陸沿岸道路の久慈北IC付近。久慈市の他に洋野町、野田村、普代村が出資、運営している。
葛巻町
1
コンパクトシティーの視点を取り入れた複合施設「くずまーる」が2022年11月にオープン。以前はコンパクトシティー構想の中心に道の駅を据える構想だったが、2021年策定の改訂版の中心市街地活性化基本計画では道の駅構想は記述から削除されている。水面下で道の駅登録に向けた動きが続いている可能性もあるが、道の駅登録は断念した可能性の方が高そう。
九戸村
1
既存の道の駅「おりつめ」は2022年10月にリニューアルオープン。産直施設の拡大、休憩所を兼ねた観光・物産ギャラリーを新設、駐車場の拡張を行った。
雫石町
1
既存の道の駅「雫石あねっこ」は東北地方屈指の人気の道の駅ながら10年連続の赤字と経営に苦戦。2015年の町議会では廃校となる小学校の跡地を利用した町内2つ目の道の駅設置に関する議論が行われていたが、現在では町議会の道の駅に関する議論は「雫石あねっこ」の立て直しの話題が中心。最近は新しい道の駅に関する議論は行われていない。
紫波町
1
2015年5月に紫波町の新庁舎が完成。旧庁舎跡地に町内2つ目の道の駅を設置する要望が住民から挙がっていたが、旧庁舎跡地は温浴施設になることが決定。温浴施設「ひづめゆ」は2022年7月にオープン。今のところ道の駅に登録する動きは見られない。
住田町
1
釜石自動車道全線開通の影響により町内を走る国道397号線の交通量が減少。この影響を受け既存の道の駅「種山ヶ原」の利用客も大幅に減少している。町では釜石自動車道の滝観洞IC付近に道の駅を設置する、或いは町の中心部の国道107号線沿いに産直施設を建設することを検討中。ただ、コロナ禍の影響もあり、計画はあまり進んでいない模様。(2019年8月町議会の議論より)
滝沢市
0
2017年4月にオープンした交流拠点複合施設「ビッグルーフ滝沢」は元々は道の駅登録を視野に入れていた施設。市側はオープン当初は「1年から2年をかけて道の駅登録に取り組んでいきたい」と答弁していたが、道の駅登録の話は無くなった模様。2020年2月の市議会で議員から市内への道の駅設置の提案に対して、市側は「今のところ道の駅設置計画は無い」と答弁している。
田野畑村
1
既存の道の駅「たのはた」は2021年4月に移転・リニューアル。現時点では三陸沿岸自動車道沿いにありながら直接アクセスできないという問題点があったが、今回、道の駅と直接つなぐ新しいIC整備が決定した。供用時期は今のところ未定。
遠野市
2
釜石自動車道の遠野IC付近に新しい道の駅設置を検討していたが、国土交通省より既存の道の駅「遠野風の丘」の拡充を図るように提言を受けた。「遠野風の丘」は道の駅全国モデルに選定。2021年4月にリニューアルオープン。売店と産直スペースの拡充、フードコートとキッズスペースが新設された。

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
西和賀町
1
既存の道の駅「錦秋湖」は沿道の国道107号線の土砂災害により過去2度にわたる長期休業を余儀なくされている。2022年11月に営業を再開したが、町では道の駅移転を県に要請している状況。移転先には町の中心部に近い湯田牛乳公社や廃校となった旧川尻小学校跡地等が挙がっている。
二戸市
0
二戸市では市南部の浄法寺町にある廃校となった岡本小学校跡地に道の駅を設置する検討を開始したが、20年経過した現在もほとんど進展していない状況。この構想は前市長の時代に発案されたが、現市長は道の駅設置に消極的で2018年6月の市議会では「道の駅が持つ休憩施設はコンビニが担っている。道の駅設置については今の段階では考えていない」と答弁している。
野田村
1
野田村には既存の道の駅「のだ」、久慈市内に新設された野田村を含む4市町村合同の広域道の駅「いわて北三陸」があるが、それとは別に三陸沿岸自動車道の野田IC付近に新しい道の駅を計画中。村側は既存の道の駅に関して「現在の観光物産館は残し、道の駅機能は新しい道の駅に移す」と説明しており、移転の扱いになる可能性が大きい。(2022年3月村議会の議論より)
八幡平市
1
八幡平市には旧西根町地区に道の駅「にしね」が存在するが、2017年3月の市議会で市長は「新たな道の駅を設置することを視野に入れておかなければならない」と答弁している。ただ、その後は市議会、委員会等の公の場で道の駅新設に関する議論は行われていない。
花巻市
4
2020年3月登録の市内4つ目の道の駅「はなまき西南」は同年8月にオープン。また既存の道の駅「石鳥谷」は全面リニューアル中。大規模な産直施設、キッズスペースが新設される。南部杜氏の日本酒試飲コーナーも設けられる。
平泉町
平泉町
1
洋野町
1
洋野町も参画している広域道の駅「いわて北三陸」が2023年2月に登録。同年4月に久慈市の久慈北IC付近にオープンした。洋野町内には既存の道の駅「おおの」もあり、町内への道の駅新設については計画は無い模様。
普代村
1
2021年3月に登録された道の駅「青の国ふだい」は同年9月にオープン。普代村は2023年4月に久慈市内にオープンした広域道の駅「いわて北三陸」にも出資・参画している。
宮古市
4
既存の道の駅「たろう」は2018年4月に移転リニューアル。宮古盛岡横断道路開通時に利用客減少が予想され廃用を検討していた既存の道の駅「区界高原」は区界高原地区の産業と観光振興のため存続させることが決定。一方、宮古盛岡横断道路開通時に利用客増加が見込まれる既存の道の駅「やまびこ館」はリニューアルによる魅力向上を検討中。施設改修に係る基本構想策定に着手した。
盛岡市
0
国道4号線渋民バイパス沿いに道の駅を建設中。駅名は「もりおか渋民」に決定した。2024年春のオープンを予定していたが、委託業者の地質調査のミスで、設計見直しや追加工事が必要となり2025年春のオープンになる見通し。この道の駅は盛岡市と玉山村が合併した際に策定された事業。石川啄木記念館の横に建設される。
矢巾町
0
町内への道の駅設置を検討中。当初は東北自動車道矢巾スマートIC付近に設置する予定だったが用地の関係上、その場所に関しては断念。現在は国道4号線沿いの徳丹城跡駐車場に道の駅を設置する検討を行っており、国への要望を継続している。(2022年12月町議会の議論より)
山田町
1
既存の道の駅「やまだ」は三陸沿岸自動車道の山田ICからアクセスの良い山田記念病院跡地に移転予定。2023年7月オープンの予定になっている。現在の道の駅はリニューアルを計画中。物産館等の施設は存続するものの「道の駅」という名称は外される見通し。
陸前高田市
1
津波被害により休止中だった道の駅「高田松原」は2019年5月にリニューアルオープン。東日大震災津波伝承館を併設した道の駅となった。オープンから3年2ヶ月後の2022年7月に来場者数が150万人を突破。コロナ禍の状況下を考慮すると上々のスタートを切っている。(2022年9月市議会の議論より)