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計画中の道の駅 宮城県 各市町村の対応状況

【2024年4月改定】宮城県の各市町村の道の駅の設置計画の対応状況です。

(本サイトに掲載している内容は各市町村の議会議事録等、公開されている文書から調査した情報です。 各市町村が非公開で進めている案件、或は中止・中断の情報が非公開の場合など、 本サイトの情報が実情に合致していない場合もあります。あらかじめご了承願います。)

記号の説明:
 ◎ : 建設中
 ○ : 具体的に計画中
 ▲ : 検討中
 △ : 調査・研究中
 - : 否定、又は具体的な検討なし

(市町村名をクリックすると各々の詳細を見ることが出来ます)

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
石巻市
2
2021年3月に登録された道の駅「硯上の里おがつ」は同年4月に道の駅としてのオープンとなった。一方、市長の選挙公約でもあった市北部の桃生地区の道の駅設置は調査費が2回予算化され、地元住民の受け皿体制協議も進んでいたものの具体的な進捗は無し。桃生地区に関しては今後は企業誘致と産業団地の建設により活性化を図ることになった。(2022年6月市議会の議論より)
岩沼市
0
岩沼市は市内に仙台空港があるが、仙台空港の民営化を契機に空港を活かした空港周辺のにぎわいの創出(仙台空港フロンティアパーク)を検討中。その整備事業の基礎計画に「道の駅相当機能」が記されている。ただ、この「道の駅相当」が道の駅なのか、空の駅なのかは微妙な状況。
大河原町
0
大河原町における道の駅構想は二転三転の歴史がある。2011年以前は当時の町長が道の駅構想を掲げ具体的な検討を始めていたが、2012年に道の駅に反対する町長が当選して道の駅構想は撤回。しかし、2016年に道の駅構想を進めていた町長が返り咲くと再び道の駅構想が復活。しかし、2018年に入ると町長は道の駅構想の撤回を宣言。現在は道の駅設置の計画は無い模様。
大崎市
3
2019年7月に市内3つ目の道の駅「おおさき」がオープンした大崎市だが、早くも4~6つ目の道の駅設置の構想有り。大崎市では地域振興拠点施設については道の駅を想定しているが、「鳴子温泉エリア」「北の玄関口エリア」「南の玄関口エリア」の3つに地域振興拠点に道の駅設置を検討している。先行しているのは鳴子温泉エリアの鬼首地区。既に運営体制の検討を始めている。(2022年6月市議会の議論より)
大郷町
1
既存の道の駅「おおさと」は2018年11月にリニューアルオープン。改修内容は物産館の耐震化工事&売り場拡張と駐車場の拡張。物産館で扱う商品は大幅に増えて、ずんだ・お餅・健康野菜をテーマにした道の駅に生まれ変わった。
大衡村
0
2017年1月に行われた議会と商工会の懇談会の中で「村内に道の駅を整備できないのか」という意見があったが、現状では道の駅設置は難しい状況。2019年3月の村議会で村の広報広聴常任委員長は「色々な状況を勘案すると、道の駅設置は今のところ困難」と答弁している。
女川町
1
女川駅を中心とした交流拠点「シーパルピア女川」は2021年3月に道の駅に登録された。駅名は道の駅「おながわ」。
角田市
1
2019年3月登録の道の駅「かくだ」は同年4月にオープン。2022年度上半期のレジ通過者は12万2千人。純利益は868万円と好調をキープしている。
加美町
0
町長は2019年6月の町議会で町の中央部、国道347号線と国道457号線が交差する矢越地区にゲートウェイ機能を持つ拠点施設設置の構想を明かした。町長は「矢越地区は、道の駅を作ると決まった訳では無いが、一つの案としてゲートウェイ機能、案内機能を持たせる施設をつくるということは、全体の中を見ると非常に整合性がとれている」と答弁している。
川崎町
0
2019年3月の市政方針演説で市長は道の駅設置に向けて取り組むと発言。オープン予定時期は2023年4月、場所は町東部の国道286号線沿いの湖畔公園を予定していた。しかしコロナ禍がまだ収束していない2022年2月に町長は道の駅設置計画の凍結を宣言。ただ、町長は同時に「道の駅の開設を全て諦めたのではない。コロナの状況、民間の方々の機運が高まった時は道の駅に限らず、町にとって一番良い政策は何かということを検討する」と発言している。
栗原市
1
2017年5月に就任した市長は建設予定の(仮称)栗原IC付近に道の駅設置を公約にしていたが、次回の市長選で落選。2021年5月就任の新市長は「道の駅は全く必要ないとは思っていない」としつつも「私の任期中は道の駅は着手できないだろう」とも答弁している。(2022年6月市議会の議論より)
気仙沼市
1
既存の道の駅「大谷海岸」は2021年3月に移転リニューアル。2021年度の売上は4億円、利益は3千万円と上々のスタートを切っている。(2022年6月市議会の議論より)
蔵王町
0
2018年策定の第5次蔵王町長期総合計画の前期基本計画(2018~2022年度)の中に「道の駅整備を検討する」という取り組みが記載された。しかし、統合中学校の建設、認定こども園整備、学校給食共同調理場建替など、喫緊の案件がありすぐに計画を進めるのは非常に困難と判断し先送りすることになった。第5次蔵王町長期総合計画の後期計画(2023年~2027年)には道の駅設置の計画は記載されないことになった。(2022年9月町議会の議論より)
塩竃市
0
2005年にみなとオアシス「マリンゲート塩釜」を道の駅に登録することを検討したが、国道や県道に接続していないことから断念。その後、道の駅登録要件に国道、県道沿いにあるという要件が削除されたことから再度、登録の可能性について検討している状況。(2019年7月市民の声に対する回答より)
色麻町
0
2016年3月策定の色麻町まち・ひと・しごと創生総合戦略の中に「地場産農作物等の販促を図る道の駅事業の検討」と記されていた。但し、2018年12月の町議会で議員からの道の駅設置に関する質問に対して、町長は「考えの中にはあるが、具体的には何もしていない」と答弁。その後は町議会における道の駅の議論は特に無し。2021年9月策定の第5次色麻町長期総合計画の中には道の駅設置の計画は記されていない。
七ヶ宿町
1
既存の道の駅「七ヶ宿」は2014年4月に移転リニューアル。旧道の駅と比較して建物の敷地面積は5倍以上、駐車場を含めた敷地面積は10倍以上の大規模な道の駅になった。また、2019年4月に町中央部の一枚田地区に賑わい拠点施設「なないろひろば」がオープン。カフェ、スパ、宿泊施設、コンビニを備えた道の駅的施設だが、今のところ町議会などで道の駅登録に向けた動きは見られない。
七ヶ浜町
0
七ヶ浜町では今まで町議会等、公の場で道の駅設置に関する議論を行ったことは無い。道の駅構想は無いものと思われる。
柴田町
0
柴田町の町議会では2017年以前は道の駅に関する議論は行われていなかったが、2018年に実施した町民へのアンケート「これから必要な公共施設は?」で道の駅が2位になって以降、道の駅設置の議論が活発化している。2022年12月の町議会で議員より道の駅設置への意欲を問われた町長は「道の駅は競争が激化していて中途半端な道の駅ではだめだと思う。柴田町の今の力量では無理だと思う」と否定的な見解を述べている。
白石市
0
市南部の大平地区に東北自動車道の白石中央スマートICが建設される予定だが、スマートIC周辺に道の駅設置を計画中。2022年8月に「(仮称)道の駅しろいし基本計画」が策定された。2023年12月に開業に向けてのスケジュールが発表され、2024年9月に施設整備を開始、2027年7月オープンとなった。
仙台市
0
仙台市における道の駅の議論は活発ではなく、市議会で議論されたのは2015年2月までさかのぼる。議員からの道の駅設置の考えについて問われたのに対して、市側は「道の駅設置のためには地域の方の盛り上がりと、それを継続する力が必要。市としてはそのような機運の広がりに期待したい」と答弁している。

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
大和町
0
大和町では過去に国道4号線沿いに道の駅建設を計画したことがあったが議会で不採択となった。近年では2021年12月の町議会で七ツ森湖畔にある「花野果ひろば」の隣接地に道の駅設置の提案が議員よりあったが、町長は「花野果ひろばの隣接地だけに観光施設の一極集中を避け、広域的に七ツ森湖周辺全体を観光施設と位置づけていきたい」と答弁。七ツ森湖地区への道の駅設置を否定している。
多賀城市
0
「多賀城市に会ったらよいと思うもの」という市民アンケートの第1位に道の駅が挙がり、更に「多賀城市推進観光プロジェクト」の調査研究結果でも「道の駅は必要」という結論が出ているが、市長は道の駅設置に消極的。市長は「道の駅でうまくいっているのはほんの一握り。多くは運営に苦労している。現時点では道の駅を作る考えはない」と答弁している。(2020年12月市議会の議論より)
富谷市
0
2016年10月の市制施行の記念事業として道の駅「(仮称)スイーツの駅」設置を計画していたが、近年の市議会では道の駅設置に関する議論は無し。道の駅事業の継続/凍結/中止のいずれも宣言されていないため詳細は不明だが、過去のような道の駅設置の機運は遠のいている模様。この間に2021年4月に産直広場「あじわいの朝」、2021年5月に富谷宿観光交流ステーション「とみやど」がオープンしているが、今のところ道の駅に登録に関する議論は無し。但し、2022年11月に産業建設委員会が千葉県柏市の道の駅を視察し「本市にも交流人口を増やすための施設整備が必要」と述べており、道の駅構想が水面下で継続している可能性もある。
登米市
5
既存の道の駅「津山」は2019年10月の台風被害により建物が被災。以降、縮小営業が続いていたが、2023年1月にリニューアルオープンした。
名取市
0
議員からの道の駅設置提案に対して、市長は「現在、道の駅設置の考えは持ち合わせていないが、農業者や関係団体の意見を聞きながら地域農業活性化、及び名取市の魅力発信に向けた施策に取り組みたい」と答弁している。(2020年2月市議会にて)
東松島市
1
-
2024年8月に道の駅「東松島」が登録された。場所は三陸自動車道の上り車線矢本PAの隣接地。三陸沿岸自動車道の上り車線からは直接アクセス可能、下り車線からは矢本PAから市道百合子線を経由してアクセス可能となる。
松島町
0
2022年10月に開催された議会報告会の場で初原区の行政区長より道の駅設置の要望あり。但し、まだ要望レベルで検討は開始していない模様。また、2020年10月にオープンした道の駅的観光施設「松島離宮」は今のところ道の駅登録に向けた動きは見られない。
丸森町
0
町西部の耕野地区に「いなか道の駅やしまや」があるが国土交通省が認定する正式な道の駅ではない。また、正式な道の駅登録に向けた動きも見られない。また、丸森町では国道113号線沿いに河川防災ステーションの設置を計画中。防災ステーションの1階に道の駅、または川の駅を設置するプランもある。
美里町
0
美里町では過去に2018年着工、2020年オープン予定の道の駅構想が存在したが、別の大規模事業と重なるため道の駅計画は3年延期。ただ、今度はコロナ禍と重なり現在も着工できない状況である。今のところ道の駅構想は中止とも継続ともアナウンスされていない。
南三陸町
1
2021年3月登録の道の駅「さんさん南三陸」は2022年10月にオープン。町の想定ではオープンから半年で1万8千人だったが、たった2ヵ月で想定の倍以上の4万6千人の客を集めている。但し、有料エリア(南三陸311メモリアルラーニングシアター)の入場者は4169人と想定よりも少ない状況となっている。(2022年12月町議会の議論より)
村田町
村田町
1
山元町
0
町南部の坂元地区に農水産物直売所「やまもと夢いちごの郷」が2019年1月にオープン。本施設は元々は道の駅登録を前提としていた施設だが、オープンしてから暫く様子を見てから道の駅に登録するか判断するように軌道修正。開業して5年目を迎える本年はそろそろ道の駅に登録するか、しないかの判断が行われるものと思われる。
利府町
0
国道45号線沿いの浜田地区に道の駅的施設「浜田復興交流センター」の整備を検討中。2019年3月に実施したサウンディング市場調査では道の駅登録を条件に参画したいという企業があり、町では道の駅登録に前向きに検討してきた。しかし、コロナ禍の影響により「浜田復興交流センター」の位置付けにも変化が表れている。町長は「コロナウイルスの影響によりソロキャンプ、車中泊など密集しない観光ニーズが高まっている。社会経済情勢や周辺環境の変化に合わせ柔軟に対応していく必要がある」と答弁しており、道の駅とは別の手法で開発を進める可能性を示唆している。(2022年3月町議会の議論より)
涌谷町
0
2016年2月発表の「涌谷町まち・ひと・しごと創生総合戦略案」の中に道の駅設置計画を記載。2017年度策定予定の涌谷町観光振興計画の中にも道の駅設置計画を重点施策として記述されていた。しかし、観光振興計画の前期計画の実施状況報告書で道の駅に関する項目は削除となった。町側は「調査実施のところで削除となっている部分は、その前の検討の段階でもうやらないということで削除された」と答弁。実質上、道の駅設置計画は撤回されている。(2021年12月町議会の議論より)
亘理町
0
亘理町では古くから常磐自動車道の鳥の海スマートIC付近に道の駅を設置する構想を持っていたが、道の駅を設置すると道の駅以外の亘理町の商業が衰退するという理由で関係者から反対意見が出されていた。しかし、近隣市町村の道の駅成功例を見て考えに変化が表れつつある模様。道の駅と中心市街地の相乗効果を期待する声が増えてきた。2022年に開催された産業部門の専門部会では道の駅整備へ前向きな意見が出されている。但し、具体的な検討はまだ進んでいない模様。