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計画中の道の駅 島根県 各市町村の対応状況

【2024年4月改定】島根県の各市町村の道の駅の設置計画の対応状況です。

(本サイトに掲載している内容は各市町村の議会議事録等、公開されている文書から調査した情報です。 各市町村が非公開で進めている案件、或は中止・中断の情報が非公開の場合など、 本サイトの情報が実情に合致していない場合もあります。あらかじめご了承願います。)

記号の説明:
 ◎ : 建設中
 ○ : 具体的に計画中
 ▲ : 検討中
 △ : 調査・研究中
 - : 否定、又は具体的な検討なし

(市町村名をクリックすると各々の詳細を見ることが出来ます)

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
海士町
海士町
0
飯南町
2
既存の道の駅「頓原」の利用客は減少が続いており2021年度は9万8千人。立て直しのため2023年2月に「道の駅頓原周辺エリア整備基本計画」を策定した。「地域外の人が訪れたくなる道の駅」「大人も子供も楽しめる道の駅」「住民に必要とされる道の駅」をコンセプトとして、ドッグランの設置、イベント広場の開設、バス乗り場の設置、キッチンカーの誘致、こども広場の設置、展望広場の設置など14の項目の改良を行う予定。オープン時期に関してはまだ明示されていない。もう一つの道の駅「赤来高原」の2021年度の利用客数は9万8千人。
出雲市
3
既存の道の駅「大社ご縁広場」は全国的に珍しい商業施設が存在しない道の駅だったが、2019年7月に物産館とそば処がオープンした。既存の道の駅の2021年度の利用客は「大社ご縁広場」が4万7千人、「キララ多岐」は35万5千人、「湯の川」は40万人。
雲南市
4
雲南市では市内にある4つの道の駅を集客や収益面で大変重要な店舗と位置付けている。これらの道の駅を更に活性化するために道の駅活性化ビジョンを策定中。2022年5月に道の駅活性化ビジョン作成業務に係る公募型プロポーザルを実施した。なお、既存の道の駅の2021年度の利用客は「さくらの里きすき」が13万7千人、「掛合の里」は3万4千人、「おろちの里」は3万7千人、「たたらば一番地」は20万8千人。
大田市
2
2020年7月登録の道の駅「ごいせ仁摩」は2022年1月にオープン。場所は山陰自動車の仁摩・石見銀山ICの近く。初年度の利用客は想定の約半分の15万人、売上は想定3億5千万円に対して2億5千万円。コロナ禍の影響を受けたという理由はあるものの厳しい船出となった。当初は石見神楽を体験できる施設を併設する予定だったが、市の財政状況を鑑み、まずはビジネスとして成功するための必要不可欠な機能に絞り込み、コンパクトな施設構成でスタートしている。(2023年3月市議会の議論より)
邑南町
1
既存の道の駅「瑞穂」の再整備を計画中。国土交通省の補助事業である2018年度の官民連携基盤整備調査費の対象事業に採択されいる。現在の道の駅の隣接地に農作物直売所を新設。農作物直売所の売り場面積は既存の4.5倍になる見通し。2024年度のオープンを予定していたが1年程度遅れる可能性もある。なお、コロナ禍前の2019年度の利用客数(レジ通過者)は21万人、売上は3億2千万円。
隠岐の島町
0
2017年3月策定の第2次隠岐の島町観光振興計画の中に道の駅整備事業が明記されている。2023年2月に後期事業見直し後の計画が記されているが、この計画書の中にも道の駅整備事業が記載されており、現状は道の駅設置を目指す方針に変更は無さそう。前述の計画書には2026年度のオープンを目指すと記されている。ただ、2026年度オープン予定の割には道の駅に関する基本計画も策定されておらず、ここ数年の町議会における道の駅設置の議論も少なく、本当に2026年度内にオープン可能なのか疑問が残る。なお、設置候補地は島の南東部の西郷湾フェリーターミナル近辺が最有力。
奥出雲町
2
町内の2つの既存の道の駅の2021年度入込約数は「奥出雲おろちループ」が15万3千人、「酒蔵奥出雲交流館」は8万9千人。2018年9月の町議会で「奥出雲おろちループ」の厳しい経営状況に関して議論が交わされていたが、最近はコロナ禍の影響分を差し引けば経営状況は持ち直している模様。
川本町
1
2018年度の施政方針で既存の道の駅「インフォメーションセンター川本」の大規模改修を行う方針が示されたが、2021年度の施政方針では大規模改修の文言は削除され「更なるPR展開」という文言に置き換わっている。なお「インフォメーションセンター川本」の2021年度の利用客数は12万3千人。
江津市
1
既存の道の駅「サンピコごうつ」の2021年度の利用客は14万7千人。本駅は「江津市立地適正化計画」の中でも中心的な役割を担うことになっており、本駅発着のバス路線の充実や道の駅周辺に山陰自動車道のインター誘致などが計画されている。
知夫村
0
2011年策定の第5次知夫村総合振興計画には観光施策として「来居港において島内外の交流拠点となるべきターミナル施設を整備する」と道の駅的施設の整備計画が記されていたが、2021年策定の第6次知夫村総合振興計画には「SNS発信との連携を通じて観光客誘致活動や観光拠点整備を行う」と道の駅的施設設置については一歩引いたような表現に留まっている。
津和野町
2
町内の2つの道の駅の2021年度来客者数は「津和野温泉なごみの里」が18万人、「シルクウェイにちはら」は21万7千人。収支は「津和野温泉なごみの里」が6万円の黒字、「シルクウェイにちはら」は1521万円の黒字。但し、2021年度に関してはコロナ関連のリスク分担金が両駅計で4600万円入っている。(2021年9月町議会の議論より)
西ノ島町
0
国道485号線近くにある「隠岐シーサイドホテル鶴丸」が山陰地方で初めてとなる海の駅に認定された。国道沿いにあるものの道の駅W登録に向けた動きは特に見られない。
浜田市
2
山陰自動車沿いにある道の駅「ゆうひパーク浜田」は全国的に珍しい民設民営の道の駅。民営施設のため利用者数は公表されていないが間違いなく年間50万人以上が利用している人気の道の駅である。しかし、コロナ禍の影響もあり経営が悪化。このため市側が施設を買い取り民間から経営元を募る公設民営の道の駅にすることを検討中。もう一つの道の駅「ゆうひパーク三隅」は2021年4月にリニューアル。「POPアートな道の駅」&「鉄道ファンの聖地」をコンセプトとしてインスタ映えする道の駅を目指す方針。2021年度の利用客は7万2千人。
益田市
2
2015年度の施政方針で市長は山陰自動車道沿いに道の駅設置の検討を行うことを表明。2017年8月には「道の駅整備基本構想」を策定したが、その先の基本計画は策定されることなく2022年度は道の駅関連の予算が計上されなくなり事実上の計画凍結となった。現在、益田市では道の駅設置予定地に防災公園の設置を計画中。防災公園の整備推進に向けたスキームの検討の結びの部分に「民間活力を積極的に活用し、将来的に防災機能と地域の賑わいを備えた道の駅に発展できる可能性がある」と記載されている。市側は「まずは防災公園が最優先。防災公園整備後に防災公園を活用した道の駅の在り方について検討したい」と答弁している。また既存の道の駅「サンエイト美都」の2021年度の利用客は3万人。(2022年6月市議会の議論より)
松江市
2
市内の2つの道の駅の2021年度の利用客は「本庄」が7万9千人、「秋鹿なぎさ公園」は8千人。道の駅「本庄」に関しては周辺地域を含めたリニューアルの提案が議員より出されており、市側は「中海圏域における魅力的な拠点施設となるよう、関係者と協議を図りながら、その活用方策や環境整備について検討をしていきたい」と答弁している。(2022年12月市議会の議論より)
美郷町
1
町内の既存の道の駅「グリーンロード大和」の2021年度の利用客は2万2千人。町議会ではドローンの実証実験基地となる空の駅構想が議論されているが、道の駅に関する議論は近年では行われていない。
安来市
2
市内の2つの道の駅の2021年度の利用客は「あらエッサ」が19万6千人、「広瀬・富田城」は2万8千人。新しい道の駅設置計画は中海干拓事業の一環として市東部の中海ふれあい公園に設置する計画が存在したが、干拓事業が中止となったため道の駅計画も凍結になった。また、2022年9月の市議会で議員より安来節演芸館に併設する道の駅設置の提案があったが、「広瀬・富田城」から2kmしか離れていないためその場で却下となった。
吉賀町
2
既存の道の駅「むいかいち温泉」の2021年度の利用客は11万7千人(道の駅+温泉施設利用客)、「かきのきむら」は3万1千人。道の駅「かきのきむら」は経営状況改善を図るために2021年6月に民営化。3000万円の財政支援により債務整理を行ったがコロナ禍の影響により依然として厳しい経営状況が続いている模様。なお、2015年9月の町議会で議員より町南東部の妙味神社近くの町有地に町内3つ目の道の駅を設置する提案があったが、町長は「今後財政的に厳しくなる状況の中で、このような開発型の事業がこの町に相応しいか疑問である」と道の駅設置を否定している。(前半部分は2021年12月町議会の議論より)