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計画中の道の駅 山梨県 各市町村の対応状況

【2024年4月改定】山梨県の各市町村の道の駅の設置計画の対応状況です。

(本サイトに掲載している内容は各市町村の議会議事録等、公開されている文書から調査した情報です。 各市町村が非公開で進めている案件、或は中止・中断の情報が非公開の場合など、 本サイトの情報が実情に合致していない場合もあります。あらかじめご了承願います。)

記号の説明:
 ◎ : 建設中
 ○ : 具体的に計画中
 ▲ : 検討中
 △ : 調査・研究中
 - : 否定、又は具体的な検討なし

(市町村名をクリックすると各々の詳細を見ることが出来ます)

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
市川美郷町
0
中部横断自動車道の六郷IC付近に道の駅を設置するのは前町長のマニフェスト。前町長が官製談合で逮捕された後も新町長の下で中部横断自動車道の六郷ICの周辺地域の整備を計画していた。しかし、該当地域は農振地域で農業以外の開発が厳しく制限されており、現状は手付かずの状態。だが、2020年に地域未来投資促進法の重点地区に指定されたため、条件付きで農地転用が可能になった。今後は道の駅を含む民間事業者による施設整備が進む可能性がある。(2022年3月町議会の議論より)
上野原市
0
2015年12月に公表された上野原市広域防災・交流拠点整備事業概要書には中央高速道路の談合坂スマートIC付近に道の駅を設置する計画が記載されていたが、道の駅計画に関してはその後進展は見られない。2022年12月の市議会で、まちづくり特別委員会からの提言に対する市側の見解が述べられたが、市内への道の駅設置の提言に対して「費用対効果を考えると実施は困難な状況」と答弁している。
大月市
0
大月市では2022年頃から道の駅設置に関する議論が活発化している。2022年12月の市議会では議員より廃校となった梁川中学校跡地を利用した道の駅設置、及び市東部にある桂川ウェルネスパークを道の駅に登録する提案あり。2023年9月の市議会では議員より市の東部の梁川町地区に道の駅設置の提案あり。市長はいずれも「適時状況も変化すると思うので、様々な条件を加味する中で検討していきたい」と答弁している。なお、2023年度より道の駅設置調査の予算が計上されている。
忍野村
0
2018年2月発行の「第6次忍野村総合計画 特産品開発部会報告書」に道の駅と似た性格を持つ「水の駅」設置計画が記載されている。報告書の中には「こぶちざわ」等、県内の人気の道の駅の事例が記載されているが、現時点では水の駅と道の駅のW登録は検討されていない模様。
甲斐市
0
国道20号線沿いにあったケーヨーデイツー竜王店はJR中央本線の竜王駅前に移転。2017年6月の市議会で議員より跡地を道の駅にする提案が出されたが、市長は「市で活用したいという夢はあるが、如何せん土地が高い。民間で活かしてもらった方が良いと思う」と道の駅設置を否定した。その後は市議会、委員会等で道の駅設置に関する議論は行われていない。
甲州市
1
既存の道の駅「甲斐大和」の2021年度の来客者数はコロナ禍の影響を受けて前年比4万4千人減の11万2千人。それでも378万円の黒字になっている。2021年9月の市議会で議員より防災機能を有した道の駅設置の提案あり。市側は「防災機能を有した施設が増えることは、市民、県民の安心につながると共に、観光面においても効果が期待できる」と答弁。中央自動車道の勝沼IC周辺を想定して、「興味深いので様々な可能性を持つ事業として、今後、関係課と情報を共有したい」と答弁している。
甲府市
0
中央高速の甲府南IC付近に道の駅的施設「風土記の丘農産物直売所」が2013年にオープンした。2012年策定の基本計画の中には「一定期間、施設の運営状況の推移を見た上で道の駅登録をするか判断する」と記されている。オープンから10年が経過したが、道の駅登録の動きは特にみられない。
小菅村
1
2015年3月オープンの道の駅「こすげ」の年間利用客は山間部にありながら約20万人を記録。道の駅周辺整備に関して村長は「私の夢」と前置きして「林業の林道モノレールのようなものを設置して三つ子山(道の駅から徒歩で往復90分)まで回れるような大きなプロジェクトが出来たらと考えている」と答弁している。(2020年6月村議会の議論より)
昭和町
0
昭和町の議会では2007年に町の南部の常永地区に道の駅設置の検討が行われたものの実現せず。その後は議会において道の駅設置に関する議論は行われていない。
丹波山村
1
既存の道の駅「たばやま」に併設されている温泉「のめこい湯」は2018年から300円もの大幅値上げで900円となった。代わりに村内の宿泊施設に宿泊された方は300円で利用可能となる。大幅値上げによる客離れが心配されたが、値上げ後の4月から7月までの収益は値上げ前の980万円から90万円アップの1070万円。温泉の利益だけを見れば値上げは成功したように見える。(2019年9月村議会の議論より)
中央市
中央市
1
都留市
1
2016年春登録の道の駅「つる」は同年11月にオープン。場所は市北部の大原地区で近くにリニア新幹線の実験走行を見学可能なリニア見学センターがある。2017年度に来客者数70万人、売上2億6千万円を記録したが、その後はコロナ禍の影響もあり頭打ちの状況。2021年度の来客者数は54万人、売上は2億円。今後はシャインマスカット等、高収益果樹作物の販売を行い、利用客100万人、売上3億円を目指す方針。(2022年9月決算特別委員会位の議論より)
道志村
1
既存の道の駅「どうし」は大勢の客が集まる人気の道の駅。ただ、以前は黒字の健全経営をしていたが、2013年辺りを境に毎年赤字になっている。2022年度は施設使用料1200万円を免除したが経営は依然として苦しい状況。(2022年3月村議会の議論より)
鳴沢村
1
既存の道の駅「なるさわ」は2023年3月にリニューアル。浄化槽の改修がリニューアルの主目的だが、物産館も商品の陳列など大幅に変更している。なお、リニューアル前の数値になるが年間の利用客は約80万人、売上は約5億円。
南部町
2
2017年秋登録の町内2つ目の道の駅「なんぶ」は2018年7月にオープン。2020年度の売上は3億8千万円と好調で納付金として2300万円を町へ納めている。また数値は不明だが、2022年8月には過去最高の売上を記録する等、益々好調になっている。もう一つの道の駅「とみざわ」は過去は指定管理料無しの完全独立採算で経営していたが、2019年度より年500万円の指定管理料が町から支払われることになった。(2020年3月町議会、及び2018年12月町議会の議論より)
西桂町
0
西桂町では過去の町議会で道の駅設置に関する議論は行われていない。西桂町は県内で2番目に小さく、また町域の約8割は山間部のため、道の駅を設置する用地が無いことが理由として考えられる。
韮崎市
1
既存の道の駅「にらさき」の管理指定者を公募で募集したが中々決まらず、一時休館がささやかれたが、2023年4月よりシダックス大新東ヒューマンサービス(株)になることが決定した。
早川町
0
町内には「森の駅 南アルプスプラザ」がある。観光案内所、物産館、農家レストランを備えた町内では一番道の駅に近い施設であるが、今のところ道の駅登録に向けた動きは見られない。また、2021年3月に策定された第7次長期総合計画にも道の駅、或いは道の駅的施設の設置計画は記されていない。
笛吹市
0
JR中央本線の石和温泉駅南側に河川整備と一体となった交流拠点構想(ミズベリング構想)を展開していたが、最終的に市民の同意が得られず計画は中止。かつてはこの交流拠点を道の駅にするという話も出ていたが、道の駅に関しても実質上頓挫という形になった。(2017年6月市議会の議論より)
富士河口湖町
1
2017年9月の決算特別委員会の場で既存の道の駅「かつやま」の防災拠点化を目指して大規模修繕する旨の発言が町側からされていたが、今のところリニューアルの動きは見られない。

市町村
市町村
既登録数
状況
状況詳細
富士川町
1
既存の道の駅「富士川」の2019年度の来客者数は40万5千人、売上は4億8千万円。その後の来客者数の数値は発表されていないが、2021年8月に中部横断自動車道の山梨南部区間が全線開通した後は来客者数が1.2倍になったと明かしている。駐車場不足が問題になっているため、道の駅北側の敷地に新たな駐車場を設ける計画になっている。(2022年6月町議会、及び2020年6月町議会の議論より)
富士吉田市
1
既存の道の駅「富士吉田」は年間160万人を集める人気の道の駅。現在、道の駅を中心とした周辺エリアの一体整備を行う(仮称)富士の杜巡礼の郷公園を建設中。同時に道の駅のリニューアルも行う予定。(2022年3月市議会の市長施政方針より)
北杜市
3
市内の3つの道の駅の2021年度の利用客は「はくしゅう」が53万1千人、「こぶちさわ」が28万7千人、「南きよさと」が10万9千人。道の駅「こぶちさわ」は2019年4月にリニューアルオープン。道の駅「はくしゅう」は納入金の未納問題で市と指定管理会社が争うなど泥沼化していたが解決の目途が立った模様。(2022年12月市議会の議論より)
南アルプス市
1
市内2つ目の道の駅登録を視野に入れ2015年6月にオープンした体験型交流施設「南アルプス完熟農園」は経営不振のため営業開始から僅か7か月で営業停止。その後、その跡地を利用した「南アルプスIC新産業拠点整備事業」が策定された。計画書には「道の駅」とは書かれていないものの、その内容は(1)大規模集客ゾーンの立地、(2)地域交流施設の立地、(3)バス停留所や駐車場等の交通ゾーンの設置、が記されており、内容的には道の駅機能と思われるもの。水面下で道の駅登録を探っている可能性もありそう。なお、既存の道の駅「しらね」は売店も飲食施設も無い異色の道の駅だが、これは施設が県の所有になっていて市主体で改装などが出来ないことが原因。市側は今後、飲食施設の設置を検討していくと答弁しているが、なかなか実現は難しい模様。(前半部分は南アルプス都市計画地区計画書より、後半部分は2021年9月市議会の議論より)
身延町
2
町の北部の中部横断自動車道六郷IC近くにある西嶋和紙の里をリニューアルして道の駅に登録することを計画中。2023年5月に指定管理者を町のホームページで募集を開始した。2025年5月のオープンを予定している。また、既存の道の駅「しもべ」は2022年7月にリニューアル。コワーキングスペース、会議スペースを設置。オートキャンプ場、ゆるキャン△の里としてキャンプ場も整備された。ただ茅葺屋根の旧民家、ホタルドームは立ち入り禁止の状態が続いており、改修するかどうかは費用対効果を考慮して検討する予定。(2022年12月町議会の議論より)
山中湖村
0
山中湖の南湖畔で国道413号線と国道138号線の接点となる旭日丘地区に道の駅設置を計画中。2018年9月の国土交通省が管轄する官民連携基盤整備推進支援事業に「山中湖村における新たな道の駅整備による観光拠点形成のための基盤整備検討調査」という名目で702万円の補助金が下りている。ただ、コロナ禍の影響もあり道の駅設置計画はかなり遅延している模様。2020年12月村議会における村長の所信表明で「私の力不足で道の駅新設はまだ実現を見ていない」と発言している。
山梨市
2
既存の道の駅「みとみ」は経営に苦戦中。今までは赤字幅を縮小するために事業縮小による経費削減を図ってきたが、市側は根本的な解決策にはなっていないと認識。対策として現在休業中のいちごハウスを集客力のあるオートキャンプ場に転換する方針。(2021年9月市議会の議論より)